世界で大島だけビーチエントリーでシュモクザメ

伊豆大島のハンマーヘッドシャークは朝が早い

前日の夜

レギュレターとBCDはタンクにセットし残圧をチェックしてからバルブを閉め、車に乗せる。

マスク、フィン、スノーケルの3点セット。

ウエイトベルトとグローブ、ダイブコンピューターも乗せる。

そして忘れがちなライトも積み込む。

なにせ朝が早い。

まだ意識がハッキリ覚めやらぬ起き抜けの時、頭が回らない。

作業はできるだけ少なくしたい。

翌日の起床は4時。

まだ暗い早朝

まだ暗い。

ライトなしでは何も見えない。

洗顔とトイレを済ませ水着に着替える。

集合場所へ行くと皆既にウエットスーツを着終えていた。

急ぎウエットスーツとブーツを着用し車を走らせる。

予定の4時半より5分ほど早い。

ダイビングポイントはホテルから5分と近い。

AM04:30は空白み

到着すると他に3台の車が止まっていた。

皆ダイバー。

こんな朝早くからご苦労なことだ。

そう言う自分も同じ穴のむじな

目的はハンマーヘッドシャークを見るため。

空がゆっくりと白み始める。

日の出まで20分。

薄暗い日の出前にエントリー

器材を下ろすとともに装着を始める。

先着ダイバーたちは日の出と共に潜るのか準備を進めない。

周囲を気にせず一番最初にエントリー。

水中は黄昏ナイトダイビング状態。

暗闇から徐々に視界が広がっていく。

魚たちはエサ捜しに浅場をうろついている。

深度14mゆらゆら泳ぐハンマーヘッドシャーク

目的地は真沖深度14m

目指すは真っすぐ沖、深度14mから18mの砂地へ落ちる辺り。

ゆっくりと薄暗い海中を進む。

所どころ大きな岩が水面に向かってせり出し魚たちの棲家になっている。

流れが速いので要注意

このポイントは沖へ出れば流れが速い。

水面を泳ぐのは避けたい。

水底の凹凸を利用して流れを避ける。

巨大な白い影が4つ

深度14m目的地点に達する。

斜め前方上に巨大な白い影が4つ。

近づく気配もなく遠ざかる。

1回目の遭遇はあっさりかわされた。

透明度が今一良くない。

日が出れば視野も広がる。

その場に待つこと30秒。

ハンマーヘッドシャークのシルエットは「いったんもめん」

左から単体のハンマーヘッドシャークが目の前へ来るかと思えばまた左へ消えていく。

次も左沖からやってくる。

1匹のハンマーヘッドシャークが水面近くを泳いでくる。

そのまま真上を通過して後方へゆっくり泳ぎ去る。

ハンマーヘッドシャーク

下から見るハンマーヘッドシャークは「いったんもめん」のよう。

シルエットなので形がすごく良くわかる。

けれどカッコイイ訳じゃないと一人ごち。

その後、ハンマーが来る気配がない。

移動後4匹のハンマーヘッドシャーク

左沖へ100mほど移動して待つ。

すると4匹のハンマーヘッドシャークがゆらゆら近づいてくる。

時には右からも、上層にも現れる。

前後左右に首を振るのが忙しい。

後ろからはダイバーのグループが団子になってやってきた。

俺たちの祭りは終わった。

泡の壁が出来たところで帰ることにした。

ビーチダイビングで見られるハンマーは世界的希少価値

伊豆大島はビーチダイビングでハンマーヘッドシャークの見られる

確かにあった。

伊豆大島にビーチダイビングでハンマーヘッドシャークを見られる海が。

20年ほど前から大島でチラチラ見られていたハンマーヘッドシャーク。

最近は7月上旬から中下旬期間限定で見られるハンマーヘッドシャークだった。

今年は違う。

8月末まで100%見られている。

シーズン限定、時間限定の伊豆大島のハンマーヘッドシャークダイビング

世界でも希少なダイビングポイント

ハンマーヘッドシャーク

不思議なことに他の時期や昼間には見ることが出来ない。

何処かに消える。

昼間は神子元島へでも出張しているのだろうか。

ダイバーに人気のハンマーヘッドシャーク。

日本では伊豆下田の神子元島や与那国島が有名。

そして夏の伊豆大島もハンマーヘッドシャークが見られるポイントに参加表明。

ビーチダイビングでハンマーヘッドシャークが見られるポイントは世界でも聞いたことがない。