神子元島のハンマーヘッドシャークの群れ
ハンマーヘッドは突然やってくる
Aポイント
着底する。
周囲を見回すがヤツはいない。
台風後で透明度は12~15mほど。
白っぽく見えるのは大雨のなごり。
Aポイントにはいないのか?
奥にいるならそろそろ周ってきそうな感じだが気配はない。
もう少し、透明度が良ければ奥まで見えるのだが。
いないなら早々に移動するか。
Aポイントからカメ根
Aポイントからカメ根に向かう。
白濁する海、遠くは見えない。
カメ根はすぐそこだが見えない。
シュモクザメの群れ
10mも移動するとヤツらは現れた。
左後ろから前を横切るように1匹、2匹、3匹、4匹・・・いっぱい!
白い腹をしたやや大型のサメ。
近づくと逃げる。
ハンマーに寄りそう
群れは真っ二つに割れ半分はAポイントへ入っていき、半分は今来た方へと戻っていく。
逃げぬように寄り添うように近づく。
流石にシュモクザメ、ゆっくり泳いでも速い。
同じスピードで泳ぐには無理がある。
群れは視界から遠ざかり消えた。
カメ根
泳ぐのを止めてカメ根で待期。
Aポイントへ入った群れはこちらへ来ない。
1~2匹の影がチラチラ見える。
再びハンマーの群れ出現
Aポイントへ戻るとシュモクザメの群れはやはり現れた。
というよりはAポイントで休憩していたよう。
Aポイントにハンマーが集まる時は水温が低い時。
初夏から夏、神子元島の他の場所の水温が低い時、Aポイントは1~2度水温が高い。
この水温が好きなハンマーが集まる。
群れは現れては消え、消えては現れる。
群れを側で見られる距離、運が良ければ1m、手が届きそう。
それ以上は側に寄らず止まって見る。
物好きなハンマーがこちらを向く、反転して側にくる。
大きさは1.2m、小型で可愛い。
たいして泳ぎもせず、浅い場所で見られてラッキー。
今日の神子元は貸し切り
台風後で他の船は1隻も出船せず。
神子元島は貸し切り状態。
乗船していたダイバーもいつもの半分。
朝、出港を判断する状態。
結果、船もダイバーも少ない、ハンマーにはプレッシャーの少ない海。
ほとんど泳がずにハンマーの群れを何回も目撃できた。
シュモクザメ
シュモクザメの頭はトンカチ
英語では Hammerhead shark 、名前の通り頭がトンカチ型。
地球上の生物でこのようなトンカチ型の生物はシュモクザメしかいない。
この平たいトンカチ頭は水中を泳ぐのに安定したバランスを生みだす。
シュモクザメの種類
日本にいるシュモクザメの種類は主に3つ。
アカシュモクザメ、ヒラシュモクザメ、シロシュモクザメ。
神子元島で見られる種類はアカシュモクザメ。
ハンマーのエサ
地元の漁師曰く、ここのシュモクザメはエイが好物。
他にもイワシやタカベなどの子魚を捕食。
神子元島のシュモクザメは単体で泳ぐものもいるが20~100匹ほどの群れをなす。
主だたる大きさは1.2~2mと小型が多い。
与那国島のシュモクザメは2~3m、胴回りもドラム缶サイズ。
頭と尾を左右にスライドさせながら泳ぐ。
ハンマーヘッドシャークをよく見られる日本のポイント
神子元島のカメ根とジャブ根、シーズンは4月~12月。
伊豆大島のケイカイ、シーズンは7~9月早朝限定、(世界でも稀、ビーチポイント)。
与那国島の西崎周辺、シーズンは1~4月、出産前の大型揃い。