アオウミガメの6つの秘密
アオウミガメが棲むケラマ
アオウミガメの巣がある
ケラマの阿真ビーチに多くいたカメは甲羅をベッコウ細工で使うタイマイ。
今回のカメポイントにいる種類の多くはアオウミガメ。
水底の岩の形状が気に入っている。
適度に流れのあるこの場所に集まる。
アオウミガメはエステ好き
水底の窪みにはまって寝たり。
岩に甲羅を擦り付けてフジツボやコケなどを取り除く。
自分ではよく見えないだろう甲羅を手入れするウミガメは綺麗好き。
手入れをしなければ体中フジツボやコケだらけになってしまう。
このポイントがウミガメのエステ場所。
アオウミガメの泳ぎ方
アオウミガメの泳ぎ方は両手を使う。
平泳ぎのように両手を同時に水を引くように泳ぐ。
早く泳ぐ時、足はほとんど使わない。
ゆっくり泳ぐ時には左右の手足を交互に動かす。
アオウミガメへの近寄り方とNG
ここのアオウミガメも触れるほど近くへ寄れる。
泳いでいるウミガメに近づくのは難しい。
ウミガメの泳ぐスピードは人間より速い。
水底の窪みで休んでいるウミガメや甲羅を掃除しているウミガメなら近寄りやすい。
近づきたい時はゆっくりと静かに近寄る。
ウミガメの邪魔をしない。
警戒されないよう気を使いながら。
いくら近くに寄っても触るのはダメ。
触ったら人間を嫌って側に寄れなくなる。
見ているのはOK。
写真を撮るのもOK。
アオウミガメのアオの秘密
アオウミガメのエサ
タイマイの好物はカイメンだった。
アオウミガメの好物は海藻。
海藻は光合成のできる浅い海底に育つため、アオウミガメも海藻の育つ浅い岩場を好む。
アオウミガメの成体は海藻を主食としながらクラゲも食べる。
また子ガメの頃は雑食性。
魚類、エビやカニなどの甲殻類、エボシガイなどの軟体動物、クラゲなどを食べる。
アオウミガメの青の意味
ケラマの海は青いがアオウミガメは青くない。
アオウミガメの表面の色はどちらかと言うと黒と茶。
英語でアオウミガメは Green sea turtle 。
緑海亀と日本語のアオウミガメと意味は同じ、実は緑色が正解。
アオウミガメの青は脂肪の色から付けられた。
内蔵脂肪の色が緑色をしているためアオウミガメの名が付いた。
海藻を主食としているため脂肪が緑になる。
アオウミガメの食用
今でもアオウミガメを食用としている地域はある。
東京都のルールとして小笠原では年間185匹までアオウミガメを食用捕獲することが認められている。
東京から約1000キロメートル南下した島では内地からの物資が少ない時代、古くから小笠原ではアオウミガメを大事なタンパク源として食してきた歴史がある。
今はアオウミガメを食材とする風習を守る傍らアオウミガメの保護と増殖活動に力を入れている。
ウミガメ漁の漁師は決まった者だけ。
またウミガメを捕獲する漁法も決められた原始的な漁のみ。
保護と増殖活動の現在、小笠原のアオウミガメは増加傾向にある。
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