八丈島の魚たちの代表はユウゼン
素晴らしい夏の八丈島
伊豆七島最南端
夏の八丈島は素晴らしい。
東京から南下300km。
船と飛行機で行くことができる伊豆七島最南端の島。
暑い夏、眩しい陽射しに照らされた緑の島を紺碧の海が取り囲む。
車に乗って坂を下ると両側に咲く赤いハイビスカスの先に青い太平洋が広がる。
いざ水中へ
海に足を入れると暖かい。
水温は30℃。
潜って見れば透明度30m以上。
サンゴもあればカメもいる。
水中海底温泉の八丈の始まり。
見た魚、思い出を振り返る。
オオイソバナ
青いあおい、どこまでも青い。
水面も、横も、青一色。
竜宮城には欠かせない赤い花。
植物ではなくこれでもプランクトンを食べている動物。
水中ではムラサキ色に見える。
ライトの光をあてるとご覧のような赤い色が映し出される。
ダイビングでライトは必携ともいえるアイテム。
溶岩で出来た海底にはいくつもの天然アーチがある。
テングダイ
そのアーチを棲家にしている魚の一つがこのテングダイ。
体はタイガース模様だが口がテングの鼻のように出ているのでそう呼ばれる。
アゴにはヒゲもある。
オニハタタテダイ
似たような柄のオニハタタテダイ。
ハタタテダイの仲間では大型のタイプ。
群れは作らずいつも2匹カップルでいる。
アジアコショウダイ
体は大きいのにこの魚も暗がりが好き。
アジアコショウダイという名前のように胡椒を振りまいたような点々模様。
幼魚は模様がまったく違いヒレが長くダンスするように泳ぐ。
ホウライヒメジ
幼魚は江之浦でも見られるホウライヒメジ。
アゴの下に2本のヒゲを持つ。
このヒゲでエサを捜す。
オジサンの仲間。
ハタタテハゼ
深度18m前後の岩場の合間の砂地には人気者のハタタテハゼがコロニーを作っている。
毎回ドアップの顔を撮りたいのだが近くへ寄ることが出来ない。
近づけば巣穴に隠れてしまう。
顔アップの写真が撮れるのはいつの日か?
ハナミノカサゴ
暖かい海の定番はハナミノカサゴ。
綺麗だがヒレの棘には毒がる。
側に寄ってじっくり見るのはOK。
触るのはNG。
禁を破れば手は痛みと共にグローブのように腫れあがる。
フエヤッコ
口の長いチョウチョウウオの仲間、フエヤッコ。
この細長い口でサンゴのポリプや隙間にいる動物をついばむように食べる。
江之浦でも小型のものは時おり見られる。
パイナップルウミウシ
八丈島にきたら1回は見てみたいパイナップルウミウシ。
やや大型のウミウシなので見つけやすい。
パイナップル色で名前も覚えやすい。
ミゾレウミウシ
昔から好きなミゾレウミウシ。
なんとなく貴賓がある。
貴公子のような綺麗なウミウシ。
見つけたらシャッターを切らずにはいられない。
アンナウミウシ
歌にもでてきそうな名前のアンナウミウシ。
黄色、白、オレンジ、青、黒のハッキリした色分けが素晴らしい。
八丈島はウミウシの種類も多い。
ビーチダイビングでも十分ウミウシを楽しめる。
海洋ゴミとソウシハギ
旧八重根港のダイビングの終わりに湾奥に溜まっていたゴミの下を探ってみた。
今話題の海の漂流ゴミ。
見ればほとんどがプラスチックゴミ。
そんな中に1匹の魚が隠れているのが解るだろうか?
左中央のやや下。
白っぽい姿でこちらを見ている。
ソウシハギの子供。
ゴミではなく流れ藻だと思ってここまで旅してきたらしい。
八丈島の代表種
ユウゼン
八丈島と言えばユウゼンは欠かせない。
友禅染のユウゼン。
地味な色合いだが綺麗。
世界でも日本の三宅島、八丈島から小笠原近辺でしか見られない。
最近は墨田水族館でも見られる。
レンテンヤッコ
八丈島でレンテンヤッコは多く見られる。
アクアリウム家には人気で1匹8~10万円もする。
今年は数が減った?
パープルとオレンジの色合いが眩しい。
タテジマキンチャクダイ
大型のエンジェルフイッシユのタテジマキンチャクダイ。
遠くにいても目立つ。
正面顔は面白い泥棒顔。
サザナミヤッコ
もうひとつの大型のエンジェルフイッシユはサザナミヤッコ。
サザナミ模様がよくでている。
子供は2種類とも似た模様をしている。
ユカタハタ
赤いユカタハタが2匹で棲んでいる。
周りにはコケウツボとレンテンヤッコもいる。
ここの場所だけカラフルに賑わう。
ツバメウオ
途中からずっと付いてくるツバメウオ。
最高7匹まで増えた。
安全停止の5mまで付き添ってくれる。
別れを惜しむように。