魚へんの漢字、「さ」から始まる魚
魚へんの漢字
魚へんの湯飲み茶碗
魚の種類は多い。
そんな数多い魚の中に1文字だけで名前を表す漢字がある。
ときおり寿司屋の湯飲み茶碗で見ることがある。
魚へんの漢字が並ぶ茶碗。
読める漢字と知らぬ漢字。
なんと読んだらいいのか。
今回は「さ」から始まる魚へん漢字1文字の生物をご紹介。
「あ」から始まる魚へんの漢字はコチラ。
「い」はコチラ。
「う」「え」「お」はコチラ。
「か」はコチラ。
「き」「く」「こ」はコチラ。
「さ」から始まる魚へんの漢字
鮭 サケ
鯯 サッパ
鯖 サバ
鮫 サメ
鱵 サヨリ
鰆 サワラ
鯢 サンショウウオ
「さ」から始まる魚へんの漢字
鮭 サケ
サケともシャケとも呼ばれる。
秋に産卵のため東北から北海道の川を遡上する。
刺身、ルイベ、焼き物、鍋物、燻製、フライ、缶詰などで食される。
卵はイクラや筋子と呼ばれ食用。
日本で漁獲されるサケのほとんどがシロザケという種類。
他にベニザケ、カラフトマスなどが一部の川で遡上する。
ギンザケとマスノスケ(キングサーモン)は日本では少量しか漁獲されない。
ケイジ(鮭児)はアムール川で生まれた特別に脂の乘った未成熟の若いシロザケで北海道の知床から網走付近で獲れたもの。
トキシラズ(時不知)もアムール川で生まれたシロザケ、4~6月に獲れる未成熟の個体で特別に脂が乗る。
資源保護のため遡上したサケを採卵、受精、孵化、稚魚まで育て放流事業を行っている。
ノルウエーやチリ、イギリス、カナダなどで多くのサケを養殖している。
鯯 サッパ
湾内や河口付近に群れで生息する。
酢ジメ、刺身、塩焼き、唐揚げにして食べる。
酢ジメは「ママカリ」と呼ばれる。
木の葉のような薄っぺらな魚でコノシロに似るがコノシロよりも小さい。
鯖 サバ
イワシ、アジと並んで魚を代表する種類のひとつ。
夏にエサを沢山食べたサバは秋~冬に脂が乗り、独特の香りと味があり美味い。
酢ジメ、焼き魚、煮魚、干し物、缶詰などで食べられる。
シメサバやサバの味噌煮は特別人気がある。
サバの生臭れと言われるほど鮮度の痛みが早い、一般には刺身にむかない。
生きたサバをしめて、血抜きをし、氷で冷やした新鮮な状態なら刺身でも食べられる。
サバと言えばマサバを意味するが腹側に黒斑のあるゴマサバもいる。
他にグルクマやニジョウサバも近い親戚。
カツオやマグロもサバの仲間になる。
鮫 サメ
サメはエイと並んで軟骨魚類。
骨が柔らかい。
中国料理の鮫ヒレを使用したフカヒレスープは高価で有名。
カマボコなどの練り製品、刺身、フライ、天ぷら、唐揚げで食べられる。
ネズミザメ(モウカザメ)やアオザメ、シュモクザメ、メジロザメ、オナガザメ、ホシザメなどが食用として水揚げされる。
フカはサメの意味、ワニも場所によりサメのことをいう。
シロワニ(Sand tiger shark)という名前のサメもいる。
雌雄が各々生殖器を持ち交尾をする魚。
卵胎生で子供を産む。
フカヒレのためにヒレだけを切取り、本体を海洋投棄する処置が問題になっている。
鱵 サヨリ
表層を泳ぐ、サンマに似た細長い魚。
下のクチバシだけが長くのびる。
背骨は緑色。
刺身、塩焼き、天ぷら、干し物で食べられる。
似たような形で上のクチバシだけ長いダツの仲間もいる。
外海から内湾、汽水域まで生息する。
鰆 サワラ
沖合の中層から表層を泳いでいる細長い大型魚。
歯が鋭くカミソリのように切れる。
白い身で柔らかく、刺身、焼き物、唐揚げなどで食べられる。
西京味噌につけて焼く「サワラの西京焼き」が有名。
本種サワラの他にヨコシマサワラ、カマスサワラ、ヒラサワラ、ウシサワラ、タイワンサワラなどの種類がある。
春に産卵のために沿岸へ寄る。
鯢 サンショウウオ
魚ではなくカエルと同じ両生類。
綺麗な冷たい渓流、沢、濡れた枯れ葉の下、湿地などに生息する。
黒焼き、燻製にして食べる。
味は魚と遜色なく美味。
孵化直後の幼体にはウーパールーパーのようなエラがある。
有名なオオサンショウウオは日本固有種で特別天然記念物。