魚へんの漢字、「か」から始まる魚
魚へんの漢字
魚茶碗
魚と書かれた文字が沢山ある茶碗。
見慣れた文字もあれば知らぬものもある。
どのように読んだらいいのか。
今回は「か」から始まる魚へん漢字1文字の生物をご紹介。
「あ」から始まる魚へんの漢字はコチラ。
「い」はコチラ。
「う」「え」「お」はコチラ。
「か」から始まる魚へんの漢字
鰍 カジカ
鯑 カズノコ
鰹 カツオ
蟹 カニ
魳 カマス
鰈 カレイ
鮍 カワハギ
「か」から始まる魚へんの漢字
鰍 カジカ
清流や渓流に棲む小型のカジカ、海に棲むカジカなど日本では80種類ほどが存在。
ここでは清流や渓流に棲む小型のカジカについて紹介をする。
小型の魚だがカジカの味は川魚の中でもベスト3に入る。
塩焼きは酷と香りがよく、燻製状にすると良い出汁がでる。
ダムや河川工事のため生息数が少なくなりつつある。
川によっては禁漁期間を決めている。
川のカジカに比べれば海のカジカの方が大きく本州中部以北に生息し、北海道地方は多くの種類が生息する。
鯑 カズノコ
カズノコは通常の漢字では数の子と書く。
ニシンの卵をカズノコと呼んでいる。
メスのニシンから生の卵を取り出して塩漬けにしたもの。
食べる時には真水につけて塩出しをしてから食す。
または再度、醤油、砂糖、みりんで味付けしたものもある。
子持ち昆布はカズノコを昆布に付着したもの。
天然物の子持ち昆布はほとんど市場に出回らない。
ニシンの産卵場所を特定させ、半人工的にニシンの卵を昆布に重ねて着卵させたものを子持ち昆布と称している。
人工的に作った偽の子持ち昆布もある。
偽の子持ち昆布はカペリン( カラフトししゃも)の卵を昆布に粘着剤を利用して圧縮して作られる。
鰹 カツオ
カツオと呼ばれるのは本ガツオだけである。
刺身、タタキ、鰹節が有名。
身が固くなるため火を通す料理にはむかない。
暖流系の魚で多くのカツオが黒潮の流れと共に移動するので北海道方面にはいない。
似た仲間にはスマとハガツオがいる。
カツオは体側腹側に3~5本の縦縞があり簡単に見分けられる。
あまり知られていないが釣り上げられた瞬間縦縞は横縞に変わる。
おもに沖合カツオ専用漁船により1本釣りで水揚げされる。
鮮度が落ちるのが早いため釣り上げてから短い時間で港へ陸揚げする必要がある。
蟹 カニ
魚ではなくエビと同じく甲殻類・節足動物。
食用にするのはワタリガニ、ガザミ、ケガニ、ズワイガニ(マツバガニ)、タカアシガニ(世界最大)、タラバガニ(ヤドカリの仲間)、モクズガニ(淡水)、サワガニ(淡水)など種類が多い。
刺身、茹でガニ、蒸しガニ、フライなどが人気で、その他カニの身は色々な料理の具材として使われる。
猛毒を持つスベスベマンジュウガニ、ウモレオウギガニ、ツブヒラアシオウギガニ、などもいる。
魳 カマス
棒のような細長い体型で中層を泳ぎ、小魚を捕食する。
刺身、焼き魚、フライ、干物などで食される。
アカカマス、ヤマトカマス、オオメカマス、オニカマス、ホソカマス、タイワンカマス、ヤシャカマス、オオカマス、イブリカマス、ヤシャカマスなどの種類がある。
オニカマスの別名はトラカマス or ドクカマス、英語名はバラクーダで場所によりシガテラ毒を持つ。
鰈 カレイ
平らな魚体で砂や泥の水底に生息し、ゴカイなどの小動物をエサとする。
体表は保護色で水底の色に似るが裏側は模様の無い白色。
刺身、焼き魚、煮魚、唐揚げ、干物などで食される。
マガレイ、マコガレイ、メイタガレイ、マツカワガレイ、イシガレイ、ホシガレイ、ドロガレイ、アカガレイ、アブラガレイ、カラスガレイなど種類が多い。
左ヒラメ、右カレイと言うが逆向きの種類もいる。
鮍 カワハギ
平たい体でウマヅラのような顔をしている。
鱗は無くザラザラした皮膚で覆われる。
料理する時に皮膚が簡単に剥がせるのでカワハギと呼ばれる。
淡白な白身は人気が高く、刺身、煮物、焼き魚、干物などで喜ばれている。
特に刺身では肝を乗せて食べるのが通とされる。
カワハギ、ウマヅラハギ、ウスバハギ、ソウシハギ、アミメハギ、アオサハギ、ヨソギなどその他多くの種類が存在する。
エサは砂中に棲むゴカイなどの環形動物、貝類、カニ・エビなどの節足動物、ウニなどの小動物。
小さな口で吸いこむように食べる。