魚へんの漢字、「い」から始まる魚の紹介
魚へんの漢字
寿司屋の茶碗
寿司屋の中には茶をだす茶碗に魚文字をデザインにしている店がある。
読めるものもあれば読めぬものもある。
今回は「い」から始まる漢字の生物をご紹介。
「あ」から始まる魚へんの漢字はコチラ。
「い」から始まる魚へんの漢字
鰞・魷・鰂 イカ
鮻 イサギ
魦 イサザ
鯔 イナ
鰍 イナダ
鯆 イルカ
鰯・鰛・鰮 イワシ
鮇 イワナ
「い」から始まる魚へんの漢字
鰞・魷・鰂 イカ
現代は一般にイカは漢字2文字「烏賊」が使われている。
イカはタコと並ぶ軟体動物の代表。
足の数がイカは10本、タコは8本と違う。
足の吸盤はイカは爪状だがタコは吸盤でツメがない。
イカは中層を泳ぎ回りエサを捜し、タコは水底を這いまわりながらエサを捜す。
刺身、焼き物、煮物、天ぷら、フライ、練りもの、多くの料理に使われる。
種類も多く、ヤリイカ、スルメイカ、アカイカ、アオリイカ、コウイカ、コブシメ、ミミイカ、ダンゴイカ、ソデイカ、ニュウドウイカなど450種類以上いる。
日本ではどの種類でもイカ一言で共通する。
イサキ 鮻 イサギ
一般には漢字3文字、伊佐木や伊佐幾の字が使われる。
深度5~50mの中層を群れになって泳ぎ、プランクトンや小さなネクトンなどを捕食する。
体側に3本の縞があり、成魚になると縞がくすみ全体に焦げ茶色に変わる。
幼魚は縞模様がハッキリしており目立つ。
イノシシの子供を真似てウリ坊とも呼ぶ。
魦 イサザ
琵琶湖に棲む淡水性のハゼの仲間、現地ではイサダとも飛ばれる。
他の地域ではあまり知られない。
琵琶湖周辺ではすき焼き(じゅんじゅん)、唐揚げ、煮物、佃煮などで楽しまれている。
鯔 イナ
ボラの幼魚の呼び名。
出世魚で名前が変わる。
高知:イキナゴ→コボラ→イナ→ボラ→オオボラ
関西:ハク→オボコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド
関東:オボコ→イナッコ→スバシリ→イナ→ボラ→トド
東北:コツブラ→ツボ→ミョウゲチ→ボラ
珍味のカラスミはボラの卵を塩漬け乾燥したもの。
詳細はボラの項で説明。
鰍 イナダ
ブリの若魚の呼び名。
出世魚のブリは大きさで5種類の違う名前で呼んでいる。
モジャコ:6~7cm(稚魚)
ワカシ:35cm以下
イナダ:35~60cm
ワラサ:60~80cm
ブリ:80cm以上
イナダの刺身は脂が少なくさっぱりしている。
詳細はブリの項で説明。
鯆 イルカ
魚ではなく海に棲む哺乳類。
クジラの小型のものを呼ぶ。
クジラとイルカは同じ仲間。
一般的に4m以下のものをイルカ、4mより大きなものをクジラと呼んでいる。
鰯・鰛・鰮 イワシ
アジと並んで食用魚の代表的な小型の魚。
刺身、焼き魚、煮魚、干物、つみれなどの練り製品でも楽しまれている。
醤油の材料にもなる。
肥料としても使用される。
世界中で水揚げされ、利用している。
中大型魚のエサとなる。
マイワシ、ウルメイワシ、カタクチイワシ、トウゴロウイワシ、ミズンなどの種類がある。
大型のマイワシは大羽イワシと呼ばれる。
小型のカタクチイワシはセグロイワシ、シコイワシとも呼ばれる。
カツオを釣るエサはカタクチイワシ、ヒラメを釣る時はマイワシを使用する。
鮇 イワナ
一般には漢字2文字で岩魚と書く。
淡水魚でマスの仲間。
水温の低い水の清い渓流に生息する。
同じ渓流に棲むヤマメよりも更に上流域の水温の低い湧き水近くに生息する。
他の魚、昆虫、小動物をエサとし、ヘビも飲み込む。
本州のイワナはヤマメとサクラマスのように降海するタイプはない。
しかし北海道には降海するイワナもいる。
塩焼き、フライ、焼き魚を日本酒に入れた骨酒などが楽しまれている。