12月の江之浦は水温18~19℃、キリンミノカサゴと白のクマドリカエルアンコウ
3ヵ月連続カミソリウオ江之浦で過去最長記録
西風の強風で凪
西風の強風は江之浦にとって凪の風。
背中の箱根の山から沖へ吹く風。
海岸は湖のように波が無い。
沖は白波が飛んでいくほどの時化。
曇っていた空も昼間には晴天に変った。
水温は20℃前後?
と聞いていたが実際潜ると18~19℃。
ヒートベストのスイッチを入れる。
とたんに寒さが無くなる。
やはりフイッシュアイのヒートベストは優れもの。
それにしても12月に入って水温18~19℃もあるとは今年も水温高め。
深度6mに今回もカミソリウオ
焦げ茶色のカミソリウオ1匹。
今年の10月初旬から3ヶ月連続して見られている。
江之浦でカミソリウオ3ヶ月連続は今まで最長記録。
顔は馬のように長い。
ヘラヤガラに顔が似ている。
顎には4つの皮弁がヒゲのように生えている。
先月一緒にいた彼女は何処へ行った?
パンダ岩周辺にキリンミノカサゴと白のクマドリカエルアンコウ
深度10mパンダ岩
透明度は15mと良い。
夏の2倍ほどの視界。
パンダ岩に到着するとリンリンベルの音がする。
手前の岩陰に何かいるらしい、こちらからでは見えない。
後戻りするとそこには久しぶりの娘がいた。
6cmほどのキリンミノカサゴ。
10cmの大きさに育つのでまだ若い個体。
他のミノカサゴの仲間程大きくならない。
また、胸ビレが短めなのが特徴。
今年初めての出会い。
外敵が近づくと全体のヒレを広げる。
丈夫なトゲには他のミノカサゴの仲間よりも強力な毒を持つ。
泳ぐのは速くないがヒレにある毒棘で身を護る。
角度が違うと透明な胸ビレが白くなる。
同じ魚なのに別の個体に見える。
扇子を広げたような胸ビレを自慢しているかのよう。
パンダ岩の先に白いクマドリカエルアンコウ
大きな岩にいるならクマドリカエルアンコウも見つけ易い。
それが小さい岩影の海藻の影に隠れている。
更に海底近くなので見つけるのが難しい。
水底の岩の隙間、その前にある岩が邪魔してカメラの液晶ファインダーを正面から覗けない。
フォーカスはカメラ任せ、液晶を斜に見ながらシャッターを押した。