太平洋とインド洋では違うタテジマキンチャクダイの背ビレ
子供と親は違うタテジマキンチャクダイ
ちょっと違うタテジマキンチャクダイ
バリ島には面白い生物が存在する。
同じ種類なのに違うタイプ。
日本の暖かい海にも生息するタテジマキンチャクダイ(emperor angelfish)という大型のエンジェルフィッシュ。
色は青字に黄色の縞、顔には青い縁どりの黒マスク。
綺麗な人気者の魚。
子供は渦巻き模様
そして幼魚は色模様が違う。
黒色に白と青のうずまきのような模様があるので「うずまきくん」とも呼ばれている。
知らなければ親子を見ても同じ魚だとは気づかない。
太平洋とインド洋では違うタテジマキンチャクダイ
太平洋のタテジマキンチャクダイ
タテジマキンチャクダイの成魚は太平洋に生息するタイプとインド洋に生息するタイプに違いがある。
その違いは背ビレの部分。
太平洋に生息するタテジマキンチャクダイは背ビレの後端が紐のように長く伸びる。
太平洋タイプも幼魚の背ビレ後端は丸く、成長するに従い先端が尖り伸びてくる。
他の部分の違いは見受けられない。
インド洋のタテジマキンチャクダイ
インド洋に生息するタイプの背ビレの後端は丸くなり、尖ってはいない。
長く伸びる紐がない。
背びれの後端が丸くカットされたような形。
インド洋タイプは成魚になっても背びれ後端が尖ることも伸びることもない。
棲む場所が大きく変われば形も変わる。
バリ島では太平洋タイプとインド洋タイプの両方が見られる
この太平洋のバリ島では太平洋タイプとインド洋タイプの両方が生息している。
バリ島は太平洋、インド洋にも近いからなのか。
同じ海域でタテジマキンチャクダイの両方のタイプが見られるのは珍しい。