川の水難事故、昔から毎年発生する
川の水難事故を考える
水難事故が起きる川、沼、湖、海
水難事故は川だけではない。
沼でも湖でも海でも発生する。
水難事故の多くは水遊びをする夏に集中する。
川、沼、湖、海での水難事故の原因は様々で予防と対処を考えると複雑すぎる。
毎年発生する水難事故の原因を川だけに絞って考える。
川の様々なコンディション
川だけに限定してもコンディションは様々。
川の上流、中流、下流、河口。
どぶのような小川から川幅も水量もある大川。
渓流、清流。
それぞれのコンディションで水難事故の原因も変わる。
なぜ夏に水難事故が集中するのか?
気温が高くなると涼しい水辺に行きたくなる。
暑ければ水の中に足を入れたくなる。
水温が高ければ更に全身を浸かりたくなる。
そして水中に入り事故に巻き込まれる。
まるで罠に誘い込まれるように。
川の水難事故の原因は
海より川の方が沈みやすい
水難事故の原因は最終的には溺れ。
川と海は比重の違いから川の方が沈みやすく海の方が浮きやすい。
つまり川の方が溺れやすい。
また海より川の方が冷たい、上流へ行くほど冷たくなる。
溺れる理由は事故者の体格、水泳の熟達度、川の知識と経験によって変わる。
水深は膝より浅く
背が低い子供と背の高い大人では背の立つ深度が違う。
背が立ち呼吸ができる深度なら溺れる可能性は低くい。
遊ぶ場所は背が立つ場所、更に浅い場所を選ぶことが大事。
川に慣れていない人は膝より深い深度へは行っては危険。
川は急に深くなる場所がある
一般的には岸近くは浅く、川の中央は深い。
浅いと思っていても落ちるように深くなる場所がある。
またカーブしている場所が大きな岩である場所は深い、淵と言われる。
清流では浅い場所と深い場所を繰り返し、流れて下り大きなる。
大きな川は水量も有り、背の立たない深い場所が続く。
川の何処が背の経つ深度なのかが解っていれば溺れにくい。
川の流れに巻き込まれて深場へ
川には流れの早い場所とゆるい場所がある。
浅い場所でも流されることがある。
膝下の深度でもサンダルが流され、追いかけて深場へとハマルことがある。
また転んで流されるケースもある。
体重や体格によっても流されやすさは違う、小さな子供は浅い深度でも流されやすい。
深度が腰の深さまであれば大人でも流される。
流された先の深度で危険性が変わる。
滑って流され深みにハマる
川底の石や岩には苔が生えているためとても滑る。
足を滑らせれば流されやすい。
斜面にある砂地には足を取られやすい。
そのまま深みにハマル。
泥の水底は足が沈み、バランスを崩す。
足が沈むことで深度以上に深くなる。
滑って上がれない川岸
中流域から下流の川岸には苔とヌメリがつき滑って陸上に上がれない川岸も多い。
苔は乾いてる部分は滑らないが濡れれば油のように滑る。
そのような川岸が滑るような場所で川へ入っては危険。
川から上がれない。
裸足と履物
一般に履物を履いてるより、裸足の方が滑る。
ゆえに川に入る場合は履物があった方がよい。
ブーツには滑り止めのため、フエルト底のブーツある。
川の水難事故を防ぐには
膝より浅い場所に留まる
川に慣れていなければ、膝より深い場所では水難事故に会う確率が高くなる。。
深くなるほど体が浮き易く流されやすい。
膝より浅い場所に留まる事が良策。
清流の場合
清流は深い淵にはまっても、浮いて流されていくと浅い場所に辿り着けることがある。
水量が少ない清流では流れの溜まる淵以外は浅い場所が多い。
淵にはまっても、焦らず浮いていることが出来れば助かる可能性がある。
救命胴衣で浮力を確保
救命胴衣(ライフジャケット)を着用できれば浮力を確保できる。
しかし装着方法がゆるいと脱げてしまう。
サイズが大きくても脱げてしまう。
救命胴衣にも規格があり、十分な浮力を確保したい。
ウエットスーツ着用で浮力補確保
ウエットスーツのメリットは保温性だけではない。
冷たい川の水でもウエットスーツを着用するなら温かくいられる。
ウエットスーツ5mmワンピースなら十分な浮力上がり泳がなくても楽に浮いていられる。
岩にぶつかってもクッションのあるウエットスーツは痛みを和らげる。
さらにフィンを履けば楽に速く泳げる。
川を知る
川の深度と背の立たない深みを知る。
流れの緩い場所と強い場所を知る。
滑って危険な場所を避ける。