2年前土石流被害のあった伊豆山でダイビング、今まで以上に魚がいっぱい

伊豆山の海

2023年7月伊豆山でダイビング

伊豆山2023年7月夏、天気は快晴、海は凪。

水温22~25℃、透明度6~10m。

いよいよ本格、夏のダイビング。

もちろんウエットスーツ、5mmのワンピースと3mmのフード付ベストで潜る。

40分潜っても寒くない。

海の中にも夏が来た。

2年前の土石流から復活

今から2年前、伊豆山を土石流が襲った

多くの家が流され、死者もでた。

港の中まで土砂が埋まり、船の出入りも出来なかった。

浚渫工事を進め港内の泥と陸上の泥を運び出し、なんとか港が使えるようになった。

けれどダイバーを受け入れられない。

シャワーとトイレの準備が出来ないため。

その施設も今年2023年2月に完成、再び伊豆山でダイビングが出来るようになった。

1ダイブ目のポイントは新根

ニシキベラの産卵

潜降すると水底は16m。

沖に向かうと深くなり魚が多くなる。

ニシキベラが群れて中層へ向かい、花火のごとく産卵している。

静かにしていれば産卵の連発が続く。

群れを襲う大ビラメ

すると水底から産卵中の群れを襲う茶色の影。

大きなヒラメが飛び掛かった。

だが空振りに終わり、水底へ戻る。

キューセンの群れは何処かへ消えた。

岩陰に落ちついたヒラメの大きさは60cmほど。

ヒラメ

ヒラメの歯は鋭い。

この歯で噛まれたら指ももげそう。

100匹以上のブダイが群れる

今日はなぜか魚が多い。

大きなブダイまでも群れている。

過去ブダイが群れている姿を見たことが無い。

透明度が20m以上あればきっと壮大な景色が見れたはず。

なんでこんなに群れている?

もしやブダイも産卵か??

中層には小型のマアジの群れが銀鱗を光らせる。

2ダイブ目のポイントは沖根

ウツボを掃除するオトヒメエビ

沖の砂地で深度22m。

その砂地から深度6mまでそそり立つ大きな根(岩)がある。

オトヒメエビ

岩場の隙間には体が紅白のボーダー柄で白いヒゲを6本持つオトヒメエビがいる。

2匹のつがいでいることが多い。

また他の魚の皮膚に付いたゴミを取るので魚が集まってくる場所。

ウツボとも仲が良く時には大きく空けた口の中にも掃除する。

口を開けたウツボはオトヒメエビを食べようとしない。

掃除が終わるまで大人しく、口を開けて待つ。

まるで歯医者のよう。

ハナダイ3種類はキンギョハナダイ、サクラダイ、アカオビハナダイ

根の上層部に向かう。

いつもどおりキンギョハナダイが群れている。

キンギョハナダイ
キンギョハナダイのオス
キンギョハナダイ
キンギョハナダイのメス

その中に違う魚を見つける。

サクラダイも混じって群れている。

サクラダイ
目が緑、白いドット柄のサクラダイのオス
サクラダイ
背ビレに黒点ひとつのサクラダイのメス

更にもう1種類、アカオビハナダイも群れに混じる。

アカオビハナダイ
中央に赤いラインのアカオビハナダイ

過去、伊豆山ではサクラダイとアカオビハナダイを見た記憶がない。

災害後ダイバーが少なく魚が増えたのか?

水温が上がって全体的に魚の活性が上がっている。

さらにタカベの群れまでやってきた。

伊豆山は今、魚いっぱいの夏を迎えた。