1月江之浦ダイビング初潜り水温16℃

1月江之浦

晴れてるけど雨

神奈川県小田原市江之浦の海は静か。

今日は西南西の風13m吹く予報。

気温は5℃、朝なのでまだ寒い。

海況は良さそうだけれど9時から15時ぐらいまで雨がふるらしい。

天気がもってくれれば良いのだが期待どおりにはいかない。

雨の後はまた晴れる。

海から昇ってきた朝日が眩しい。

これから天気が崩れるとは思い難い。

西南西の風13mだけど凪

波もほとんど無い、湖のような感じ。

江之浦は南西側が山になっているため南西の風が強く吹くと海が凪ぎる。

背中側にある山が壁の役割をして無風状態、山から吹き落ろす風は岸から離れた沖へ向かう。

遠く地平線のほうは大きな白波がたっている。

西伊豆や逗子、館山などは正面から南西の強風が吹きつけるから大荒れになる。

今日は他の海へ入れなかったチームがこの江之浦に集まりそう。

ダイビング開始

透明度良好

器材のセットをしてドライスーツを着ると雨が降り出した。

岩場にはイワノリが着き始めている。

摘まんで口の中に入れると磯の香。

着水すると抜けて見える。

透明度15~20m。

他のダイバーが沢山入ると水底物を巻きあげるためこの透明度が無くなる。

水温16℃

水温は16℃、1月らしい水温。

イワノリがあるのも頷ける。

あと数週間で天然のワカメも生えてくる。

水底はシーンとして静か、青ラメ色した多くのソラスズメダイが元気にエサを食べている。

カミナリベラ、ホンベラ、オハグロベラも岩場を徘徊中、ハコフグとカワハギも寒さ知らずで元気にエサをあさる。

表層近くは群れたキビナゴの子供でキラめく。

水面を見ると雨の水冠が見える。

水中から見る雨もおつなもの。

どうせ潜っているので雨が降っても関係ない。

イシダイはいるが大介は姿を見せない。

ゴールデンウイークが過ぎ水温が18℃に上がれば出てくる。

魚は減ったものの透明度が良いぶん気持ちがいい。

イソギンチャクカクレエビ

いつものグビジンイソギンチャクには5匹のカクレエビが昨年の秋から棲んでいる。

イソギンチャクエビのオスとメスのペア、そしてシャチホコのようなイソギンチャクモエビが3匹。

写真は5匹の中で1番大きく育っているイソギンチャクエビのメス、大きさは4cmほど。

この時期、グビジンイソギンチャクと共生していることが多い。

グビジンイソギンチャクを見つけたらゆっくりじっくり捜すと面白い。

今のイソギンチャクモエビは5mmほどの大きさ。

グビジンイソギンチャク

グビジンイソギンチャクは直径10~20cmほどの円形のカーペットのようなイソギンチャク。

表面は粒々状の触手がぎっしり並ぶ。

当然触手には毒がある。

一般のイソギンチャクと見た目がちょっと違う。

色は様々。

写真のようなものもあればオレンジやグリーンなどもある。

岩の間から広がり出ていることが多く、やや離れた場所からも見つけられる。

グビジン(虞美人)

グビジンイソギンチャクのグビジンとは漢字で虞美人と書く。

中国の昔の有名な美女。

名将の項羽と劉邦の話に出てくる項羽の愛人で四面楚歌の状態に陥ったときに虞美人は足手まといにならないように自害した。

虞美人草(グビジンソウ)と呼ばれる花はヒナゲシのことポピーとも呼ばれている。

赤いヒナゲシの花は虞美人が自害した血で出来たという伝説がある。

カクレエビを見つけるにはまずグビジンイソギンチャクを見つけてみよう。

次につづく・・・