中華料理に出てくるクラゲ
クラゲは本物?
中華料理のクラゲって何?
中華料理には色々な種類があって世界の中でも美味しい料理のひとつ。
中華料理メニューのクラゲ料理。
クラゲの甘酢がけなどコリコリとしたあの食感はたまらない。
ところで、このクラゲは何なのか?
キクラゲ
キクラゲはキノコの仲間のひとつ。
日本では岐阜県、熊本県、茨城県で多く栽培されている。
鹿児島県の沖永良部島ではサトウキビの搾りかすバガスでキクラゲが栽培している。
ではクラゲは本当のクラゲなのか?
本物の海にいるクラゲ
正解は本物のクラゲ。
昔は全て中国から塩漬けされたものが輸入。
ゆえに大連クラゲと呼ぶこともある。
種類は
クラゲの種類で言うと中国産ビゼンクラゲという大型のクラゲ。
大きさ50~80cm、重さ10~20kg。
中国渤海湾などで水揚げ。
現在は乱獲で激減し、養殖している。
名前が似ている中国産ビゼンクラゲという大型のクラゲや中国産エチゼンクラゲも食用のクラゲとして加工。
昔はコリコリした食感の良い上級品のビゼンクラゲを輸入していた。
だが最近は中国国内で消費され、日本へ輸入される多くはエチゼンクラゲ。
日本で食べられているクラゲは5種類ビゼンクラゲ、ヒゼンクラゲ、エチゼンクラゲ、ホワイトクラゲ(タイ、イネンドネシア産)、それともう1種類。
クラゲの食品加工
クラゲを日本でも食品加工できないのか
エチゼンクラゲは数年前、日本海に大量発生した。
重さ50~200kgの大型のエチゼンクラゲが定置網に大量に入り漁師を困らせるニュースになった。
その後このエチゼンクラゲの利用を日本でも色々研究されている。
コストなどの問題で中国産のクラゲのような加工はできてはいない。
中国産のクラゲよりも値段が高くなってしまう。
クラゲの加工方法
水揚げされたクラゲは出来るだけ素早く加工する必要がある。
クラゲの体は95~97%が水分で時間が経つと溶けてしまう。
水揚げされたクラゲは傘と足の部分に切り分け別々に加工する。
傘部分の表皮を剥ぎ良く洗う。
その後にミョウバンと塩に着ける。
出てくる水分を捨てる。
またミョウバンと塩に着ける。
水分が出たら捨てる。
塩に着ける。
1ヵ月ほどかけて3回の工程を終了。
100kgの重さのクラゲは水分が抜かれ20分の1の5kgと小さくなる。
今人気の食用クラゲ
キャノンボールクラゲが話題
最近はメキシコ中米産とアメリカから輸入するキャノンボールクラゲが人気。
大きさは15~20cmのクラゲ。
小さいけれどスパイラルに切ることによって蚊取り線香のように渦巻になる。
輸入する際には長い塩漬けクラゲとして入荷。
無駄がなく、味、食感、値段とも3拍子揃っている。
姿クラゲ
小型のクラゲではカットせずクラゲの形のまま塩漬けになったものもある。
姿クラゲと呼ばれる。
料理の時にクラゲの形を楽しめる。
中華だけでなく、和食や洋食でも利用されつつある。