殺人クラゲ世界一猛毒のキロネックス

殺人クラゲ

中華のクラゲは

以前に中華クラゲの話題があった。

中華クラゲのクラゲは何なのか?。

「中華料理に出てくるクラゲは何なのか? 358」

ビゼンクラゲ

答えはエチゼンクラゲやビゼンクラゲなどの大型のクラゲをミョウバンと塩に漬け込みクラゲの水分を抜いたもの。

世界最強の毒クラゲ

そんなクラゲの仲間には殺人クラゲと言われる世界でも最強の毒を持つクラゲがオーストラリアにいる。

毎年多くの死亡者を出す。

ハコクラゲの一種でアンドンクラゲの大型バージョン、沖縄で呼ばれるハブクラゲまたはウンバチクラゲと似ている。

ウンバチとはスズメバチの意味。

キロネックス

形態

名前をキロネックス(Chironex Fleckeri)別名はオーストラリアウンバチクラゲ、英名ではシ-ワスプ(Sea Wasp)海のスズメバチ。

キロネックスの傘の大きさは30~50cmと日本のアンドンクラゲに比べると10倍ほど大きい。

傘は房が4つに分れ、その房の先端から触手が15本づつ伸び、大型で長いものは3mも伸びる。

触手1本には5000個の刺細胞があり、触れなくても側に寄るだけで反応する。

毒は

毒は強く、刺されると耐えられない激痛に襲われショック状態、1分~10分で痙攣、麻痺、呼吸困難、心臓麻痺、そして死亡する。

多くの場合は水辺にいるので岸に上がる前に溺れてしまう。

血清はあるが強すぎる毒のため、血清のある場所まで辿り着けない。

キロネックス1匹で60人の命を奪う毒を持つ。

刺された場所が少ない場合に助かることもあるが激痛は数週間続き、傷跡は残る。

刺されたら無理、刺されないようにするしかない。

また、切れた触手だけが流れてきても刺細胞は生きており刺す能力がある。

泳ぐ

キロネックスは泳ぐのが早い。

時速4ノットで泳ぐ、秒速になおすと2メートル/秒。

競泳の選手並みのスピード。

とても一般の人は逃げられない。

目も見える

さらにキロネックスは目が見える。

獲物を感知して泳いで近づく。

傘の4辺に6個一組の目があり、6メートル以内のものなら判断できる。

キロネックスの方から感づいて近寄ってくるなら逃げることも難しい。

CAUTION

キロネックスが生息する場所を避けるのが一番。

生息する場所はオーストラリア北部の沿岸海域、西太平洋、インド洋。

また近似種はインドネシア、マレーシア、フィリピン、タイなどにも生息。

先の沖縄のハブクラゲも同じ仲間。

ウエットスーツを着よう

このような看板を見たら要注意。

海水浴などしない方が得策。

海に入る場合にはウエットスーツで体をフルに保護することをお薦め。

そしてもう1種類見えない危険なクラゲもいる。