浦和の春捜し、桜・菜の花・鯉の恋
観客無しの浦和競馬場
遅咲きのサクラ満開
春のポカポカ陽気に誘われて小春の散歩に繰り出した。
浦和競馬場の入り口には1本だけある大きなサクラの木。
毎年、他のサクラが満開になってから咲く遅咲きのサクラ。
今や満開。
花びらが舞い散る中を歩くのが嬉しい。
花見の宴会は何処も禁止。
レース開催日でも無観客
レースがあるようで入り口が騒がしい。
けれど門は閉まったまま。
コロナ禍で無観客のレース。
今は競馬場へ行かなくてもネットで馬券が買える時代。
観客が無くてもレースは成立する。
競馬場の中の公園には入れず、馬がコースを走る。
藤右衛門川は菜の花がいっぱい
川沿いの菜の花ロード
仕方がないので競馬場から流れ出る川沿いを歩く。
川岸には黄色の花が立ち並ぶ。
そよ風に合わせてユラユラと。
この陽気に小さな花弁の揺れる姿が春の陽気を物語る。
菜の花は川岸いっぱいに咲き続く。
下流へと続く菜の花ロード。
自然に繁殖?
年配の夫婦が見とれている。
この時期だけの楽しみ。
誰が植えたのか?
自然に繁殖したのか?
春は鯉にとっても恋の季節
川の中が騒がしい
静かな時間のはずが川の中が騒がしい。
何かと思えばコイが暴れている。
いつもは静かに泳いでいるコイ。
コイを釣る人はいない
川は浅く、大雨でも降れば別だが水量もそんなに多くない。
川岸は鋼矢板(シートパイル)で土留めされ高さがあるだけでなく、柵で覆われ川に降りる場所もない。
1年通してコイを捕まえる人はいない。
コイにとっては外敵の少ない川。
藤右衛門川と谷田川
競馬場より川上は蓋で覆われ道路になっているので川を見れる場所はない。
競馬場から外界に出る藤右衛門川を谷田川地区と太田窪地区で谷田川と呼んでいた。
大水に備え、大掛かりな調節池を整備するなどのおかげで被害はほとんどない。
今はコイが棲む穏やかな静かな川。
暴れるコイとコイ
そのコイが今日は騒がしく、はしゃいでいる。
水を跳ねながら他のコイを追い回す。
1匹だけではない。
何匹ものコイがあちこちで固まって水しぶきをあげている。
川が白く濁り始めた。
いちばん多い所では100匹以上のコイが集まっている。
コイの産卵
水温が上がり始め、コイが発情した。
コイの産卵。
はたき、乗っ込みとも言われる行動。
メスのコイに数匹のオスが纏わりつく。
メスは浅場の葦や水草などに直径2mmほどの小さな白い半透明の卵を産卵する。
産卵と同時にオスが精子をかける。
水面をバシャバシャはたくので「はたき」と呼ばれる。
産卵は続き数日に及ぶ。
1尾のコイは10万~60万個の卵を産み、水温が高ければ4~5日で孵化する。
街中のこんな川でコイの大量産卵が見られるなんて浦和も捨てたもんじゃない。