ケラマで見たトゲトサカと見分けがつかないイソコンペイトウガニ

コンペイトウガニとは何者か

ハッキリ見えないイソコンペイトウガニ

トゲトサカに共生するイソコンペイトウガニ

これが何なのか?

それは知っているつもり。

だが見えない。

正確には見えているのに確かな形が解からない。

何処に目があるのか判断できない。

まさに疑色擬態の天才。

イソコンペイトウガニ。

英語では candy crab 。

慶良間諸島座間味島の深度20mの赤いトゲトサカにいた。

捜し出すのが大変。

甲羅の大きさは1.5cm。

拡大してもわからない

疑色擬態の天才イソコンペイトウガニ

拡大して見る。

トゲトゲしてるのは解かる。

けれど想像する場所に目が無い。

どれが足なのか?

イソコンペイトウガニの疑色擬態は天才的

イソコンペイトウガニが棲んでいるのはウミトサカの仲間、紅いトゲトサカ。

先端がチクチクとした棘があるのでトゲトサカと呼ばれるソフトコーラル。

イソコンペイトウガニもトゲトゲした甲羅を持ち、色も赤と白で装飾。

さらにトゲトサカのポリプを体に付着させ擬態化する。

トゲトサカに漂着できないものはエサとなる

幼生時代をプランクトンとして海を漂う。

偶然トゲトサカに漂着できた個体だけが成体へと育つことができる。

他の魚の餌食にならぬようにイソコンペイトウガニは懸命に化ける。

そして見つからないようにトゲトサカの中へ隠れる。

イソコンペイトウガニを見る目を養う

動画で見るとわかる目、足、甲羅

やはりどうしてもトゲトサカとイソコンペイトウガニの見分けが出来ない。

ならば動画で見てみる。

クリック ⇒ Trevallies Ocean(@trevallies2) • Instagram写真と動画

すると動くイソコンペイトウガニがハッキリわかる。

足も見え、目も何処にあるかわかる。

目は瞳がなく、小さくて赤い球。

ハサミのある手も確認できる。

甲羅も全体的にトゲトゲ。

足もトゲトゲ。

こんなにトゲトゲなら捕食され難い気もする。

動画の後に再度写真を確認

疑色擬態の天才イソコンペイトウガニ

動画を見た後にもう一度写真を確認する。

足は見える。

トゲトゲの体も見える。

目は何処?

解りやすい写真もある

トゲトサカに共生するイソコンペイトウガニ

この写真ならわかる。

横向きのイソコンペイトウガニ。

足の位置がハッキリ。

トゲトゲの甲羅もハッキリ。

大きかったら怪獣のようなフォルム。

赤い小さな丸い目もハッキリ。

水中でも見ても見分けが出来れば楽しいのだが・・・