ベストシーズン江之浦で6種類の綺麗なチョウチョウウオを確認

江之浦で1年中見られるチョウチョウウオは2種類

10月上旬の江之浦の海はまだ残暑

10月上旬、江之浦の水温は24~25℃、8月上中旬の水温と同じ。

海中は今だ夏、ダイバーにとっても魚にとってもベストシーズン

水温が高いので活発にエサを食べる。

低水温にも強い本種チョウチョウウオ

チョウチョウウオの種類は多い。

チョウチョウウオ
本種チョウチョウウオ

その中でも基本中の基本、本種チョウチョウウオ。

低水温にも強く、分布域も広い。

本種チョウチョウウオ

関東近辺の冬の水温でも生息し、1年中見られる。

沖縄、台湾、西沙諸島にも分布する。

7月頃、潮だまりで稚魚を見つけられる。

シラコダイも低水温に強い

シラコダイは名前はタイだがマダイの仲間ではない。

シラコダイ
シラコダイ

チョウチョウウオの仲間なのにシラコダイと名付けられている。

形はもちろんチョウチョウウオの体型。

漢字では白粉鯛、白膏鯛、白小鯛、と3種類の書き方がある。

顔が白いという意味。

シラコダイ
シラコダイ

本種チョウチョウウオと同じく低水温に強い、江之浦でも1年中見られる。

台湾、フィリピンにも分布する。

江之浦の高水温時期だけ見られるチョウチョウウオは主に3種類

水温の高い見られる時期

江之浦でも水温が高くなる7月下旬ころ、水温が23℃まで上昇すると幼魚が見られる。

関東の海は陸上の季節よりも1~2ヶ月遅れてやってくる。

これから紹介するチョウチョウウオは江之浦で繁殖したものではない。

南方の暖かい海域で産卵受精、孵化したものが黒潮に乗って流れてきたもの。

高水温期の8~12月、摂餌をしながら若成魚まで成長する。

1月以後、水温が16℃を下まわると消滅する。

越冬することは確認されていない。

模様がハッキリしないミゾレチョウチョウウオ

ミゾレチョウチョウウオ
ミゾレチョウチョウウオ

沖縄方面では普通に見られるミゾレチョウチョウウオ。

江之浦でも数は多くないが夏から初冬にかけて毎年幼魚が見られる。

ミゾレチョウチョウウオ
ミゾレチョウチョウウオ

目に黒いラインが入るが体側の黄色or茶色のラインはあまりハッキリしない。

ミゾレチョウチョウウオ
ミゾレチョウチョウウオ

ミゾレチョウチョウウオの幼魚を見つけると海にも夏が訪れたことを知る。

2種類目はフウライチョウチョウウオ

フウライチョウチョウウオ
フウライチョウチョウウオ

チョウチョウウオらしいフウライチョウチョウウオ。

この子も目に黒いラインが入る。

フウライチョウチョウウオ
フウライチョウチョウウオ

体色のベースは白。

細い斜めの暗色縞模様が2段階、交差するように入る。

フウライチョウチョウウオ
フウライチョウチョウウオ

背ビレ後端&尻ビレ後端と尾ビレは黄色。

2本の黒線が入る。

3種類目は綺麗なトゲチョウチョウウオ

トゲチョウチョウウオ
トゲチョウチョウウオ

幼魚のオレンジがかった黄色が目を引く。

綺麗で可愛い。

フウライチョウチョウウオに似ている。

トゲチョウチョウウオ
トゲチョウチョウウオ

トゲチョウチョウウオとフウライチョウチョウウオの共通点

大きさ、生息場所はほぼ同じ。

目を通る黒いライン。

本体の色は白、体側には細い斜めの暗色縞模様が2段階、交差するように入る。

背ビレ後端&尻ビレ後端と尾ビレは黄色。

トゲチョウチョウウオ
トゲチョウチョウウオ

トゲチョウチョウウオだけの特徴

尾ビレに黒いラインはない。

背ビレの前部がトゲトゲしている。

背ビレ後方に黒斑がある。

尾ビレは透明。

過去江之浦では1回しか見たことのないゴマチョウチョウウオ

見たことのない魚は心躍る

30年以上1ヵ月に1回以上潜る江之浦の海。

過去に見たことのない魚を見ると心躍る。

今回は江之浦ではあまり見たことのないチョウチョウウオを見つけた。

ゴマチョウチョウウオ
ゴマチョウチョウウオ

見つけた場所は

ダイビングの終わりごろ。

深度は3m前後と浅い。

テトラポットの近く。

江之浦では珍しいゴマチョウチョウウオ

ゴマチョウチョウウオ
ゴマチョウチョウウオ

目に黒いラインはあるが今までと柄の違ったチョウチョウウオ。

水中では全体がアイボリー色に見えた。

近くに寄れば暗色の小さな点が体側全体にちりばめた柄を確認。

写真では中央は青い点。

名前はゴマチョウチョウウオ、過去江之浦では1度だけ見たことがある。