1月3日真冬に羽化したアゲハチョウ

道にたたずむアゲハチョウ

奇妙な物

2023年1月3日、今日も晴れ。

西陽の射す冬の道。

微風の午後、岸町商店街を歩いていると奇妙な物を見た。

まさか今は1月。

頭に残る残像を辿る

一度通り過ぎたがなんだか戻りたくなった。

それご本当なら興味がある。

この時期に見たことがない。

ナミアゲハ

真冬のアゲハチョウ

戻って確かめた。

やはり事実。

三角の形をした生き物は季節的にありえない。

商店街の小道、アスファルトの上にただじっとしている。

気づいているのか?いないのか?人に踏まれることもなく人は通り過ぎる。

なぜ今この1月の真冬にアゲハチョウがいる。

正式名はナミアゲハ、特徴は羽の前部付根が線模様。

似ているキアゲハは羽の前部付根が黒一色。

動かない飛ばない

寒いせいか歩くことも羽ばたくこともしない。

陽射しで体を暖める。

今できることはこれだけしかない。

ナミアゲハ

なぜ冬に羽化した?

春と勘違い

なぜ今?

この冬に羽化したのか?

天気が良いが気温は高くない。

一昨日の元旦は南風の微風で昼間は12℃まで気温は上がった。

しかし朝方は0℃に近い。

昨日も今日も昼間の最高気温は10℃。

とても蝶が羽化する気温じゃない。

飼育されて蝶が逃げ出したのか?

たとえ飛ぶことが出来てもエサとなる蜜がない。

ナミアゲハ

春、夏、秋に羽化

通常のアゲハチョウは冬の今はサナギとなって越冬。

気温が上がり草花の咲く春になると羽化する。

春に産卵した卵は幼虫からサナギとなり夏に羽化する。

夏に産卵した卵は幼虫からサナギとなり秋に羽化する。

秋に産卵した卵は幼虫からサナギとなり冬を越し春に羽化する。

ナミアゲハ

もしかして飛べない?

羽の形が今一おかしい。

下羽がちゃんと伸びきっていない。

縮んだまま乾いてしまった。

そのために飛ぶことが出来ない。

小動物にとって季節を間違えることは悲しい、命を落とすことになる。