与那国島の冬に集まるハンマーヘッドシャークダイビング
与那国島でシナ海に入る黒潮
日本で最西端のポイント西崎(いりざき)
島の西側にある久部良港を出港して5分。
そんな近い場所にハンマーヘッドシャークのポイントがある。
日本で最西端の島、与那国島の一番西側のポイント。
西崎、いりざきと読む。
正真正銘日本で一番西側のポイント。
黒潮は与那国で太平洋からシナ海へ
黒潮はフィリピンの東側に沿って太平洋を北上する。
さらに台湾の東側を北上し、台湾と与那国島の間を通過してシナ海に入る。

そして黒潮はコースを北東へ変える。
トカラ列島で再び太平洋へ
八重山諸島、沖縄に沿って北上し奄美大島と屋久島の間にあるトカラ列島で再び太平洋側へ出る。
与那国と台湾の間を通る黒潮のスピードは時速4~7km。
早く歩くスピードは時速5km弱。
海流としてはとっても早い。
ダイバーは時速0.9kmの速さの流れにも逆らえない。
川のように流れる
黒潮の幅は約100km、与那国島から台湾までは108km。
ほぼぴったりの川幅。
この早い黒潮が西崎沖を流れる。
そして冬になると妊娠したハンマーヘッドシャークが集まる。
大きさは3~4mぐらい。
お腹回りも太い。
ハンマーヘッドシャークを見るダイビング
独特なダイビング
ここのダイビングは独特。
水底を泳いで行っては深すぎる。
流れに逆らえば疲れる。
タンクの空気消費も早い。
ブルーウオーターダイビング
深度40~80m、流れのあるポイントで潜る。
減圧症の関係から水底まで潜降することはできない。
ボートからエントリーするとゆっくり潜降、そして中層深度10mで止まる。
そのまま深度10mをキープして中層を流れる。
水底が見えるか見えないかぐらいの深さ。
透明度は40m以上あり、他のダイバーや泡が良く見える。
周りは360°青一色。
魚やクラゲがいなければ全て青の中のダイビング。
名づけられたのがブルーウォーターダイビング。
行先は
行く方向が解るようにガイドが先頭に立つ。
ガイドを追い越さなければ迷子にはならない。
流れているが周囲の水と一緒に流れているので流れを感じない。
またボートからもダイバーの位置が分かるようにアシスタントが後方でフロートを引っ張る。
そしてダイバー全体に異常がないかチェック。
ダイビングに自信のない人はアシスタントと手をつなぐことも可能。
フロートのロープに捕まって潜ることもOK。
強い流れでもセーフティーなダイビングができる。