キャップをし忘れても水が入らないレギュレターACDシステム
キャップをしなければ水が入る
ダストキャップは大事
スキューバダイビングの器材で心臓とも言える呼吸する装置レギュレター。
タンク内の200気圧の空気を周囲の圧力に落し、吸いたいときに吸いたいだけ楽に呼吸ができる優れもの。
洗うときにレギュレター内に水やゴミが入らぬように必ずダストキャップをするようにダイビング講習の最初に教わる。
中に水が入れば錆びやすく、異物が入れば作動不良の原因になる。
安全にエアー供給するにはダストキャップの使用が必需。
キャップをし忘れたらどうする?
それでもキャップをし忘れて洗浄した場合はどうする。
故障する前に、中に入った水や異物を除去しなければならない。
分解掃除(オーバーホール)をする。
全てを分解して薬品で洗浄。
乾燥後に組立調整をしてから使用。
費用にして最低でも10,000円は必要。
キャップをし忘れる人もいる
ダイビング熟練者においてダストキャップをし忘れ、レギュレターを洗浄することは稀。
まったくない訳ではないが少ない。
けれど初心者にとってダストキャップのし忘れは頻繁に生じる。
覚えることが多い、緊張している、気持ちに余裕がない理由からありがち。
インストラクターが洗浄する直前に一つひとつレギュレターを直視して確認するしか防ぐ方法はない。
キャップがなくても水の入らないレギュレター
ACD機構のついたレジェンドレギュレター
ダストキャップをし忘れても水の入らないレギュレターがある。
現在ダストキャップをしなくても水の入らないレギュレターを提供しているのは一社だけ。
メーカー名は日本アクアラング株式会社。
商品名はレジェンドタイプ全種、Helix Pro 、MICRON ACD のファーストステージに取り付けられているACDシステム。
日本アクアラング株式会社製でも他のレギュレターにはACD機能がない。
また、10年以上前の古いレジェンドレギュレターにはACD機能が無いものがある。
Auto Closer Device
ACDはオート・クローザー・デバイスの略。
タンクバルブに取り付けていない時は空気取り入れ口を自動的に閉める装置。
それが Auto Closer Device 。
構造は簡単で内側からメタルの蓋がスプリングの力で閉じられる。
バルブに取り付けた時はヨークスクリュウの締め込む力で蓋が開く。
以下の動画が解りやすい。
キャップ無しで洗った後は?
他のレギュレター同様にダストキャップをした状態で洗浄するなら心配はなし。
キャップ無しでレギュレターを洗った場合は空気取り入れ口が完全に乾くまで干す。
急ぎ使用する時は乾いた布で空気取り入れ口の水分をよく拭き取ってから使用。
空気取り入れ口が濡れた状態でタンクにセットすればバルブを開けた瞬間にレギュレター内に水が入り故障の原因になる。