皆が知らない11月の海は7月上旬と同じ水温 、アオリイカも大きく成長
海はやや荒れ模様
大西吹く
雨はあがった。
それにしても西風が強い。
西伊豆側は大瀬崎と平沢以外はほぼ全滅。
台風でも無いのにほとんどのポイントが潜水禁止。
ここ江之浦は西側が山なので西風にはとても強い。
強く吹けば吹くほど凪になる。
ただ沖は大荒れ。
海岸から300m以内だけが静かでその先は強風と波で今日は釣り船が1隻もいない。

うねりが入ってきた
江之浦に到着して1時間ほど過ぎると多少うねりが入ってきた。
小さな前線が通過したうねり。
大きな波が入るタイミングにあたると体が飛ばされそうになる。
大きな波は3~4回続けるとその後しばらくは小さな波が続く。
その小さな波の間隔を見計らってエントリーをすればいつもどおりのダイビング。
潜降
11月 今日の水中
うねりのため2mより浅い水域では濁り。
水温は21~22℃、透明度の良い所は13m。
魚は多い。
7月に産まれた2mmのアオリイカは4か月後の今、胴の長さが20cmに成長。
エサになる魚を追いかける。
100倍の大きさ
なんと成長が早い。
4か月で100倍の大きさに。

生まれた時はネンブツダイに食べられていたが今は逆転、アオリイカがネンブツダイを食べている。
弱肉強食の反逆のサイクル。
この大きさになるまでどれぐらいのエサを食べたのだろう。
来年の5月にはさらに成長を続け、60~80cmの大きさで産卵期を迎える。
逃げないコウイカ cuttle fish
砂に眠るチビコウイカ
深度14mの砂地で小型のコウイカを見つけた。
胴の長さが7cmぐらいのコウイカ。
色が黒いので最初は枯れ葉でも落ちているのかと思った。
でも形がイカのフォルムに見えたので側へ近づいた。
動かない
砂の上で隠れているように動かない。
黒くて良く見えないのでライトで照らしてみた。
間違いない、小型のコウイカ。
夜遊びでもしたのかとっても眠そう。
ライトを照射しても逃げる素振りも見せない。
やがて砂のわずか上を揺らゆら移動する。
だがすぐに止まってしまう。
代弁
「眠いから勘弁してくれ。
俺に構わないでくれ。
眩しいからライト消しておくれよ。」
そんな声が聞こえてくるようだ。
種名はスミイカ
スジコウイカと思ったけれど下側にある2本のオレンジ色の線が見えない。
スミイカはコウイカの子供。
関東周辺で呼ばれている名前。
スジコウイカならこの大きさで大人、スミイカなら30cm以上に育つ。
大きくなれよ。