アオリイカの捕食
アイゴを獲って食べる
産まれて3か月
江之浦でダイビング。
エキジット直前、アオリイカがアイゴをキャッチしたのを確認。
アオリイカは手のひらサイズ。
今年7月に産まれたアオリイカはすくすく育っている。
3mmほどだったアオリイカ。
今や20cm以上に育つ。
アイゴを狙う
アイゴの子供が群れているのをユラユラ近づき襲う。
アイゴも当然逃げる。
アオリイカが側に近づけばアイゴの群れも離れる。
それを何回か繰り返しているとうっかりした奴が出てくる。
逃げそこなったアイゴを見事キャッチ。
捕まえたら離さない
捕まえたエサは絶対離さない。
頭からガリガリかぶりつく。
丈夫なカラストンビのクチバシで骨ごとバリバリ食べる。
逞しい。
毒棘も効かない
アイゴの背ビレには毒トゲがある。
アオリイカは全然気にしていない。
刺されても痛くない。
アイゴの毒はアオリイカには無毒なのか?
それとも刺されないのか?
その時の動画がこれ。
深度3mと浅いのだが雨でやや暗い。
食べられているアイゴの背ビレが全開で開き、毒棘が立っている。
アオリイカの足にはアイゴの毒棘も効果が無いらしい。
ウツボがフグを食べる
ウツボがキタマクラを捕食
以前、ウツボが毒フグであるキタマクラを捕まえて食べる所を見たことがある。
キタマクラはウツボに噛まれたことを後悔したに違いない。
キタマクラは体をパンパンに膨らませ逃げようとするがウツボの鋭い歯からは逃れられない。
ウツボは興奮
最後にウツボは興奮したのか絶対逃がさないぞとグルグルとぐろを巻いて岩の奥に消えていった。
その後ウツボが死んだ様子もない。
フグ毒が人間には毒であっても魚には無毒ということもありうる。
アイゴの背ビレの毒もフグ毒も水中生物には毒性がないのかもしれない。
イカは恐ろしい
大きかったら怖い存在
時々思うことはイカは恐ろしい生き物だと思う。
アオリイカはまだ小さいから良いけれどもっと大きかったら人間も襲われてしまう。
泳ぎの遅いダイバーや水泳している人間などエサにするなら簡単。
硬いカラストンビのくちばしで噛まれたら痛いどころじゃない
考えるとたまらない。
マッコウクジラのエサであるダイオウイカのような大きさだったらやばい。
メキシコ、ペルー、チリにはそんなイカがいる
メキシコやペルー、チリの海にはアメリカオオアカイカというスルメイカをバカデカクしたようなイカがいる。
足の長さは入れずに胴長の長さだけで2m弱にもなる。
重さは最大50kg。
人間とほぼ同じ体重。
拳大のカラストンビ
このイカのカラストンビは大人の拳大の大きさ。
こんなイカに噛まれたら人間の柔らかい皮膚などひとたまりもない。
一噛みで肉を食いちぎられ、骨をも砕く。
吸盤の爪も大きく硬く鋭い。
皮膚をこの吸盤に掴まれたら血だらけの穴が開く。
現地漁師は赤い悪魔(Red Devil Squid)と呼んでいる。
実は食べていた
日本の水産会社が大きなイカ釣りの仕掛けと大きな冷凍庫を作り、現地漁師にイカ釣りの仕方とその処理を教えた。
水揚げをした Red Devil Squid を冷凍して日本へ送っている。
ロールイカと呼ばれているイカの一部がそれ。
産地を見れば確認できる。
とても怖くてアメリカオオアカイカが泳ぐ海では泳ぐことも潜ることもできない。
1年で育つアメリカオオアカイカは1,000匹もの群れを作ってエサを捜し遊泳している。