ネコは本能でマタタビを体にこすり付け蚊から身を守っていた
ネコは昔からマタタビが大好き
ネコにマタタビ
ネコにマタタビは昔から知られる言葉。
ネコにマタタビの木や葉、実を与えるとヨダレをたらして喜んで噛む。
寝転がりジャレルようにマタタビに顔や体をこすり付ける。
手を出そうものなら狂ったように爪をたて噛みつく。
個体によってはマタタビに興味を持たないネコもたまにいる。
ほとんどのネコはマタタビに興味を示す。
ネコ科の動物はマタタビ好き
昔からネコはマタタビが好き。
マタタビを与えると気が狂ったような状態になるのでマタタビに酔うとも言われる。
ネコ科の動物のライオンやトラ、ヒョウなどもマタタビに興味を示す。
ネコはマタタビで蚊から体を守っていた
マタタビの成分ネペタラクトール
このたびマタタビの成分の中の一つ、ネペタラクトールという物質にネコが最も強く反応することが解かった。
ネコがネペタラクトールの香りを嗅ぐと本能的に舐めたり、噛みついたり、体に香りをこすり付けたりする。
マタタビのネペタラクトールが蚊を遠ざける
ネコがネペタラクトールの香りを嗅ぐと強い幸福感を感じる。
人間にはマタタビの臭いを感じることはできない。
そしてこのネペタラクトールには蚊を遠ざける効果があることが解かった。
マタタビの葉っぱを噛んで傷つけると効果が増す
マタタビの葉を噛んで葉っぱを傷つけるとニオイが強くなる。
葉っぱを傷つけることで成分の放出量が10倍になり、また成分も大きく変化する。
傷ついた葉っぱの上で転がるのは香りを体に付着させるため。
ネコはマタタビで身を守っていた
ネコはマタタビの葉っぱを噛んでネペタラクトールの香りと効果を大きくし、その上で寝転がり体にネペタラクトールの香りを体にこすり付けることで蚊を寄せ付けず、身を守っていた。
またネペタラクトールを噛むことでより効果が持続する。
蚊を媒体とする寄生虫、フィラリアなどの感染を防ぐために本能として身につけた。
マタタビに毒性はない
またネコにマタタビを3年間与えた結果、依存性も毒性も無く、腎臓や肝臓に有害性が無いことも解かった。
これらを研究したのは岩手大学、名古屋大学、イギリスのリパプール大学の研究チーム。
今後、臭いの無い蚊除けスプレーがマタタビから作られるかもしれない。
現在もなぜネコ科の動物だけがマタタビに興味を示すのかは解っていない。