1夜に蚊を500匹食べるコウモリで蚊を駆除
陽気が良くなると奴がくる
春真っただ中
昨日からまた暖かくなった。
ハナミズキ、ツツジ、フジの花も咲く。
綺麗で色鮮やか、心が和む。
春真っただ中。
今までいなかった虫が飛び、アリも多く見かける。
あちらこちらで冬眠から目覚めて動きだす。
良いことばかりでもない。
あいつがくる
そろそろあいつが出てくる。
知らない内に側に寄り、気がつかない内にメシを喰っていく。
ただ喰いはまだ許せるがその後が痒くてたまらない。
そうモスキートだ。
痒くてたまらない蚊
人の肌に針を刺し、ペッと唾を吐き、それから生き血を吸う。
この唾液が後に痒くてたまらなくなる。
昨晩街灯の下をパタパタ羽ばたく黒い鳥を今年初めて見た。
実際には羽ばたきの音は聞こえない。
コウモリが蚊を駆除
今年初のコウモリ
鳥かと思ったが哺乳類のコウモリ。
とうとうコウモリの季節。
街中に棲むコウモリは家に棲みつくのでイエコウモリともアブラコウモリとも呼ばれる。
アブラコウモリ
家やマンションなどの軒先、雨戸の戸袋、屋根裏、配管やパイプの中などに棲む。
巣の場所によっては糞尿やダニの被害が出るので害獣になるケースもあるが元々は虫を食べる益獣。
コウモリは体重が5~10gしかない。
非常に軽い。
翼は薄い皮で飛翔旋回能力は鳥を上回る。
昼間は休眠し、日没後に虫を捕食する為に街灯近くなど虫が集まるような場所で飛び回りながら虫を捕え、捕食する。
1匹のコウモリが1晩で蚊500匹食べる
コウモリ1匹で1晩に捕食する虫は体重の半分、6gのコウモリで計算すると蚊で500匹分を捕食。
10日あれば5000匹、100日あれば50000匹もの蚊を退治してくれる有難いコウモリ。
ヨーロッパ、アメリカ、カナダなどでは蚊による感染症を防ぐためにコウモリを保護している。
蚊による感染症はウエストナイル熱、黄熱、ジカウイルス感染症(ジカ熱)、チクングニア熱、デング熱、日本脳炎、マラリアなどがある。
2年前にデング熱に感染した蚊がいると新宿中央公園で大掛かりな消毒作業が行われた。
コウモリが蚊を駆除する
ヨーロッパ、アメリカ、カナダは家庭や地域ぐるみでコウモリに蚊を捕食してもらう目的で鳥の巣箱のように、コウモリのための巣箱を作って設置している。
巣箱状のものをバットボックス、大掛かりな巣をバッドハウスと称している。
日本の民家でも害獣としてコウモリを駆除するよりも蚊を駆除するコウモリのために巣箱を作り、コウモリに蚊を退治してもらってはどうだろう。
昔、コウモリは縁起物
中国でのコウモリは5つの福がある
長寿:長生きが出来る。
富貴:お金に困らない。地位を得る。
康寧:身も心も健康平和。
好徳:善良習慣で尊敬される。
善終:心安らかな死、極楽浄土。
子供に恵まれる
昔は飛ぶ鳥の仲間だと思われていた。
コウモリは子供を産み、乳を与え、エサの取り方まで教え、子育てをする。
そんなコウモリの子煩悩を見て、子供をあやかりたい人がコウモリを飾ると子宝に恵まれるとされた。
コウモリは幸盛り
コウモリは幸盛りと当てはめられる。
幸せが盛りだくさんのコウモリ。
天井にぶら下がるコウモリは運が天から降ってくるとも考えられた。