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千葉県勝山は魚パラダイスとクロマルケボリダカラ

東京湾の定義

かっちゃまダイビング

かっちゃまへ行ってきた。

スキューバタンク

今回、どうしてもカメラに納めたい生物がいた。

かっちゃまは千葉県安房郡鋸南市勝山にある。

かっちゃまは東京湾

房総半島の内房、東京湾に面している。

東京湾と言っても入り口よりも外側、三浦半島の先端にある城ヶ島よりも南側に位置する。

国による東京湾の定義が房総半島の先端、洲崎から三浦半島の剣崎を結ぶ直線より内側を東京湾としているので、かっちゃまは東京湾になる。

勝山漁港から船に乗り3分沖へ出れば魚パラダイス、浮島の周囲すべてがダイビングポイント。

陸からは徒歩で行けないため魚も生物も豊富。

外房からの流れと東京湾の流れが入り混じり、沖には深度650mの東京海底谷がある。

このような海底地形ゆえ多用な海洋生物が生息する。

憧れのクロマルケボリダカラ

クロマルケボリダカラ

期待の生物はクロマルケボリダカラ。

小さなタカラガイの仲間。

この貝の正式名称はついていない。

クロマルケボリダカラは現在仮称、種の同定確認中。

大きさは6~7mmほどしかない。

クロマルケボリダカラ

ニンジンが棲家

クロマルケボリダカラは何故かこのニンジンのような生物に付着して生活する。

クロマルケボリダカラの好きなキャロットコーラル
クロマルケボリダカラの好きなニンジン。

今まで他の海域で見たことのないクロマルケボリダカラ。

このニンジンのようなものはオオミナベトサカ。

ソフトコーラルでサンゴの仲間。

クロマルケボリダカラ

黒斑点模様は外套膜

オレンジ色に黒の斑点。

どうやら黒い斑点は外套膜の模様。

タカラガイの仲間らしく貝殻全体を外套膜でおおう。

刺激を受けると外套膜を貝殻に引き縮める。

貝殻の色も人参色。

クロマルケボリダカラ

ミナミハコフグ似

ダイバーの人気者、ミナミハコフグの子供に似ている。

黄色地に黒丸のドット柄。

子供だけの色柄。

ミナミハコフグの子供

柄はソックリだけれど関係はなさそう。

トラフケボリダカラは親戚

そして仲間と思われるトラフケボリダカラは模様こそ違えど、オレンジと黒の配色が似ている。

親戚すじと思われる。

生息するのは腔腸動物、サンゴの仲間であるヤギ類の上。

トラフケボリダカラ

クロマルケボリダカラの家、オオミナベトサカ

クロマルケボリダカラが生息するニンジンのようなオオミナベトサカ。

クロマルケボリダカラの好きなキャロットコーラル
クロマルケボリダカラの好きなオオミナベトサカ

クロマルケボリダカラのエサはたぶんこのオオミナベトサカ。

オオミナベトサカのエキスを吸っているのか?

表面をかじっているのか?は解らない。

クロマルケボリダカラ

オオミナベトサカから栄養をとって体をオレンジ色に染めている。

オオミナベトサカの表面は細かいシワが入り、もっと大きく伸びると想像できる。

また、まばらにある模様の6片の黄色いキクマークはポリプの痕跡。

ニンジンは夜行性?

きっと夜になるとこの模様からポリプを出す。

そしてプランクトンを捕食する。

クロマルケボリダカラ

現在、かっちゃまの浮島ではナイトダイビングを開催していない。

夜になると、どのように変身するのか