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交尾後は大事なペニスを切るタコブネ

見つからないタコブネのオス

発見されていない生物

まだ発見されていない秘宝。

まだ発見されていない動物。

地球上にはどれぐらいの秘密が隠れているのだろうか?

見つかっていない海の生物はまだ多くいる。

オスだけ見つからない

メスは捕獲され水族館で飼育されている時もある。

けれどオスはほとんど見つからない。

その大きさはなんと3~4mmほど、小さい浮遊性のタコの仲間。

捕食されれば体は残らず、死ねば体は腐敗して無くなる。

名前はタコブネ

名前はタコブネ。

タコブネの仲間には他にチヂミタコブネ、アオイガイ(カイダコ)、チリメンアオイガイがいる。

オスには無いがタコブネのメスは巻貝のような貝殻を持つ。

大きさはオスの20倍で、7~8cm。

タコブネのオスは貝殻を持たないのにメスだけ貝殻を持つのは卵を貝殻で守るためと考えられている。

けれどタコブネの殻は薄くもろい、歯の強い魚なら問題なく噛み砕いてしまう。

せつないタコブネのオス

儚(はかな)い子孫繁栄

タコブネのオスにとって交尾はとても儚い。

メスの大きさが20倍も大きいという事は簡単にメスのエサになってしまう。

オスは命がけで20倍の大きさのある怪獣のようなメスに交尾をしかける。

見つかれば食べられてしまう。

少なくても食べられ前に交尾だけは済ませたい。

儚いオスの性

オスは巨大なメスにピッタリ近づく。

タコは8本ある内の1本だけが交尾用の生殖器になっている。

その生殖器をメスの体内の奥深くに入れ精子を渡すとペニス代わりの足を切ってその一生を終わる。

カマキリやスズムシのようにメスに食べられ、メスの栄養となっていると考えられる。

タコブネのオスはほとんど発見されていない。

カイダコとは

貝殻は自分で作る

タコブネの貝殻はメスが自分でカルシュウム液を出して作る。

その殻はオウムガイやアンモナイトの殻に似るが体が殻に癒着しているわけではない。

貝殻から抜け出すこともできる。

貝殻には隆起した溝が一定間隔にある。

カイダコの生態

足にはタコのように吸盤があり、イカと同様に小魚や甲殻類などの小動物をエサとする。

移動はイカのように体内に水を取り入れ、排出するジェット水流で泳ぐがスピードは遅い。

寿命は定かでないが1年と見受けられる。

水族館で飼育されるタコブネは入館後1週間以内で死んでいる、2週間まではもたない。

アオイガイとは

タコブネの仲間のアオイガイも同じような形状をしている。

アオイガイの貝殻は大きく、殻幅が30cm近くになる。

名前の言われはアオイガイの貝殻を2つ合わせると徳川家の家紋である葵の葉に似ていることから。

アオイガイの貝殻もタコブネ同様に薄くもろいので力を加えると簡単に割れてしまう。

まとめ

カイダコのオス

カイダコのオスはほとんど見つからない。

大きさは3~4mm、貝殻は持たない。

交尾するとペニス状の足を千切る。

カイダコのメス

カイダコのメスの大きさは20倍の8cm。

貝殻は自分で作る。

貝殻から抜け出ることもできる。

アオイガイ

アオイガイの殻幅は30cm近くになる。