なぜそんなに美しいのか

魚というのは不思議

なぜゆえにそのような美しい色を体に纏うのか?

何処からそのカラフルな色を作るのか?

いつ見ても不思議でならない。

ヒメギンポ

ヒメギンポ

この魚の名前はヒメギンポ、大きさ6~7cmほどになる。

あまりに艶やかなオレンジ色の体、顔には網目模様を描いたようにターコイズブルーのラインが入り、唇まで続く。

瞳は濃い黒で白目の部分はオレンジ色で目元をハッキリさせ、目の周りをターコイズブルーとパープル色のアイシャドーでぼかしている。

アゴは黒を強調し、シアン色のラインで閉める。

誰がこのデザインを決めたのか?

誰がこの色と決めたのか?

ヒメギンポ

まるで派手すぎる化粧。

もし誰かがこの魚を真似て化粧をしたら、悪魔のように見えるかもしれない。

スターウォーズのキャラクターに使えそうなデザイン。

見ることが出来るのはダイバーだけ

なぜダイバーだけ?

これだけ綺麗なのにアクアリウムの店で見たことは無い。

岩に隠れているので漁師の網に掛かることも無く、釣り師に釣られることもほぼない。

一般には知られていないヒメギンポ。

ダイバーだけが水中で見ることが出来る。

美しいのはオスのみ

この派手な姿はヒメギンポのオスだけに見られる特徴。

それも成魚になり、産卵期になるとこのような派手な色に変わる。

そしてメスが側に来ると産卵へと誘う。

顔が黒に

興奮して更に顔の色が変わる。

ヒメギンポ

顔面が黒色に変化し、メスの前で体をブルブル振ってモーションをかける。

このオスの派手な衣装に比べてメスは地味な色。

オスは目立つがメスは目立たない。

オスの美しい綺麗ない色は、全てメスと産卵行動をするため。

ヒメギンポを見るなら

本州青森から九州鹿児島までの太平洋、日本海の岩礁帯であれば至る所で見られる。

深度5~18mの大きな岩の壁や下側の天井に張りついている。

日陰になる暗い部分が好き、明るい場所へはあまり出て来ない。

産卵期は11月~5月。

今この時期、潜りに行けばこのヒメギンポの派手な化粧姿を見ることが出来るかもしれない。

ヒメギンポ

ヒメギンポは江之浦でも見られる

神奈川県小田原市の江之浦でもヒメギンポは普通に見られる。

今回の写真は1月12日に江之浦で撮影した2匹のオスのヒメギンポ。

それぞれ別の岩にいた。

メスを見るにはまずオスを

もし目立つ綺麗なヒメギンポのオスを見つけたらしばらくその場を離れずに見ていて欲しい。

ヒメギンポのメスが近くにいることが多い。

もしメスが近くにいればオスはメスの周りをチョコチョコ泳ぎまわる動作をし、時に体をブルブル振るわせる。

ヒメギンポは昼間でも産卵をする。

プレッシャーを与えず見ていれば産卵のチャンスがくるかも。