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殺処分されるネコが殺し屋ネコに変身

殺処分ネコ

ネコの殺処分34,854匹

2017年度に日本の保健所で収容した猫の数は62,137匹、そのうち殺処分された猫は34,854匹。

もともと飼い猫で人間に懐いていれば里親募集や救護団体に引き取られるチャンスもある。

しかし人間の手で育てられることなく、自立して育った野良猫は人間に懐かない。

懐かないネコ

野良猫にとって人間に抱かれることはもちろん触れることも好まない。

人間と接触しないことを望んでいる。

人間に懐かない猫であれば里親募集や救護団体に引き取られる可能性はほぼない。

ガス室に送られ殺処分への道しか選べない。

殺し屋のネコ

死刑宣告されたこの野良猫をアメリカのワシントンDCではある取り組みで命を助けている。

いやそれどころか人間の役にたてている。

殺処分をせず、生きる道として大事な任務を与えた。

その大事な任務とは殺し屋。

殺す相手は人間ではない。

ターゲットはネズミ。

街中で増えて困っているネズミ、大麦工場などで増殖して困っているネズミを退治する為に収容された野良猫が動員される。

ネズミを捕らないネコ

現在の家ネコは外に出ることもなく、エサを十分に与えられているのでネズミを追い回したり、殺して食べることがない。

腹を減らした野良猫は用心深く気も荒い、野生の本能で狩りをする。

夜中、足音を忍ばせ、動き回るネズミを捕まえる。

この野良猫の習性を上手に利用。

殺し屋ネコ

Blue Collar Cat

名前を Blue Collar Catと呼ばれる。

直訳すると肉体労働をするネコ。

ネズミが増えて被害が多くなり、対策に頭を抱えていた。

ここでブルーカラーネコの出番。

ネズミ退治の毒薬に比べネコの方が安全であり、清潔でコストが安い。

殺処分になる予定だったネコ、人間が触れることさえ嫌うネコ。

殺し屋ネコの仕事

ネコは最初の数週間で去勢され、ワクチンをうたれ、数週間の順応の後、指定された場所で任務につく。

ネコにとって自由で開放の時間と場所。

効果は直ぐに表れ、ネズミの姿が見えなくなる。

ネコがネズミを捕る、その恐怖からネズミは容易にエサを求めて外へ出ることが出来ない。

殺し屋ネコの依頼には

ブルーカラーネコを雇う条件。

  1. 前払い50ドル。
  2. ネコたちが雨と音、冬の寒さから身を守れる避難所を提供する。避難所はリフォームする必要も飾る必要もない。
  3. ネコの糞尿をする花壇、砂場などを用意する。ネコは自分の糞尿を埋める場所を持っている必要がある。
  4. 毎日の綺麗な飲み水と食料。
  5. 基本的な健康管理。

猫に近づくことができないのでアレルギーの心配もなし。

日本でもこれに似た労働システムを作れないだろうか。