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日本の保健所の犬猫殺処分は43,216匹

犬猫の殺処分

こんなに殺処分

犬猫の殺処分数

この表は何か解るだろうか?

平成29年度(2019年度)、日本の保健所において犬猫が殺処分になった数。

1年間に犬が8,362匹、猫が34,854匹、合計43,216匹が殺処分された。

そのうち子犬が1,665匹、子猫が21,611匹いる。

昔に比べ数は減ったがそれでも多い。

保健所が引き取った犬猫数

犬猫の保健所の引き取り

これは2017年度に日本の保健所が引き取った犬猫の数。

合計100,648匹。

犬の引き取り数38,511匹

所有者から持ち込まれた犬の数は4,115匹、うち子犬は340匹。

所有者不明の犬を入れれば38,511匹。

所有者不明の犬とは野犬、野良犬、家出犬、迷子犬など。

野犬とは人に飼われて生まれた犬ではなく、富士の樹海などで生まれ育った犬が繁殖を繰り返した犬。

もとは人が飼っていたものが野生化し、繁殖して野犬になる。

野良犬は人に飼われていた犬がなんらかの理由で野放し状態で生活し、おもに首輪などつけていない犬。

家出犬や迷子犬はその名の通りで飼い主が見つからず、放浪している犬。

猫の引き取り数62,137匹

所有者が保健所へ持ち込んだ猫の数は15,261匹、うち子猫は3,998匹。

眠り猫

所有者不明の猫を含めれば62,137匹もの数が保健所に引き取られている。

犬に比べ、保健所に持ち込まれる猫の数が多い。

保健所に引き取られた犬猫が生き延びられるのは?

飼い主が引き取りに来る。

里親募集で引き取り手がきまる。

保護団体などに引き取られる。

選ばれ無かった残りの犬猫が殺処分となる。

その殺処分の数が43,216匹。

一日平均、約118匹が殺処分。

犬猫の殺処分

保健所で犬猫を預る日程は最短2日間、殺処分する日は決まっていない。

特に迷子で居なくなった犬猫の所有者はこの2日間の間に助け出して欲しい。

近くの保健所に連絡をとれば見つかるかもしれない。

殺処分される時はゲージで運ばれ、ガス室(ドリームボックス)に閉じ込められ、二酸化炭素ガスを注入され生涯を終わる。

犬猫の気持ちなどはいっさいない。

殺処分の後は焼却して埋められる。

保健所の犬猫たちにとって引き取り手がなければ逃げる道はない。

殺処分する人間も辛い。

なぜ殺処分するのか?

狂犬病

犬は狂犬病の問題があるため毎年1回予防接種を受けなくてはならない。

その他にも噛む、吠える、追いかける、病気などの問題がある。

狂犬病が人間に感染した場合、効果的な治療薬はなく死を覚悟しなければならない。

ペットの犬は年1回の予防接種が義務付けられているが野犬や野良犬には予防接種が出来ない。

そのため野犬や野良犬がいれば狂犬病が発症する前に捕獲する。

猫の場合

野猫や野良猫の問題は糞尿の臭い、鳴き声、食べ物を盗む、鳥や小動物を襲う、病気などの問題が生じる。

そして猫は繁殖力が強く、交尾をすることで排卵が誘発されほぼ100%妊娠する。

1年中妊娠が可能。

妊娠期間2ヶ月で4~8匹の子供を産み授乳期間2ヶ月、離乳すれば直ぐに妊娠できる体になる。

4か月でまた妊娠可能、最短1年で3回の妊娠。

産まれた子ネコは6ヶ月で繁殖可能な体に成長する。

計算上では3年後には1匹の雌ネコから2000匹以上のネコが増える可能性がある。

野良猫の寿命は3~4年、食料と寄生虫、病気、ケガの関係から家ネコのように長生きできない。

生まれた子供も病気、事故、カラスなどの外敵により淘汰されていく。

犬猫の捕獲は各都道府県で違い、捕獲をしていない県もあれば捕獲を必要とする県もある。

保健所の犬猫

犬猫が持ち込まれる理由

  • 噛み癖がなおらない。
  • 遠吠えや鳴き声がうるさい。
  • 引っ越す。
  • 子供がアレルギー。
  • 飼い主が年をとって面倒をみれなくなった。
  • ペット不可の住宅で大家に見つかった。
  • リストラにあった。
  • トイレを覚えない。
  • トイレの始末が臭くて大変。
  • 予定よりも大きくなった。
  • 大きくなったら可愛いくない。
  • 子供が飽きた。
  • 引越し先がペット禁止。
  • たくさん子どもが産まれてしまった。
  • 面白半分で繁殖させた。
  • 病気になった。
  • 言うことを聞かず、うるさいだけ。
  • 経済的に余裕がなくなった。
  • 老犬の介護がしんどい。
  • 夏休みで長期の旅行に行く。
  • 思っていたより臭い。
  • 飼い主が他界して面倒を見る人がいない。

ペットショップやブリーダーが持ち込む理由

  • 大きくなりすぎた。
  • 売れない。
  • エサ代がかかりすぎる。
  • ブリーダーをやめた犬猫の処分。
  • 在庫処分。

所有者がわからない犬

  • 散歩中に逃げ出し行方不明。
  • 知らない間に外に逃げ行方不明。
  • 朝起きたらいなかった。
  • 捨てられた。
  • 野犬化、野良化した犬。

あまりに惨い現状。

犬猫にとってはたまらない。

実際は更に酷い。⇒ 殺処分の現実。