砂に隠れる

珍しいものを見た

深度18mの砂地。

周囲一帯が砂地、目立たないように何かが隠れている。

完全に砂地に埋もれていてもなんらかの痕跡があればそこからあぶりだす。

何も見えない砂地でも色々な生物が棲んでいる。

正体不明

砂地から完全に出てくるまで正体は解らない。

ツキヒガイ,月日貝,海鏡

水底から出る円形のヒゲ。

ふつうはイソギンチャクの親戚?と思いながらとおり過ぎてしまう。

これこそが今日のお宝。

ヒゲがたくさん砂地から出ていて気持ち悪い。

もしかしたらヒゲのある魚の口?

アンコウ?

それとも害のある生物?

表面へ誘い出す

ゆっくり刺激しないように砂地から表面へ出てもらう。

本人には気づかれないように慎重に・・・

そして表面の砂をはらえば正体が明らかになる。

ツキヒガイ,月日貝,海鏡,イタヤガイの1種でホタテガイの仲間
ツキヒガイ,月日貝,海鏡

水中で見た感じはこのように見える。

水に吸収、拡散されて本当の色が解らない。

赤い色は深度5mから無くなってくる。

ライトの光を当てると実際の色が見えてくる。

ツキヒガイ・月日貝(海鏡)

太陽と月

ツキヒガイ、月日貝、海鏡の1種でホタテガイの仲間
ツキヒガイ,月日貝,海鏡

ツキヒガイという2枚貝でホタテガイの仲間、漢字では月日貝または海鏡と書く。

ちょっとお洒落な名前。

今見てる面が赤っぽく太陽。

反対側は白く月に例えられる。

丸く赤い太陽と丸い白い月で月日貝。

ホタテガイのような縦筋はない。

ホタテガイは冷水型の2枚貝なので千葉県房総半島より南には生息しづらく、おもに東北と北海道の海で育つ。

暖海性のホタテガイ

月日貝は千葉県房総半島から南に生息するホタテガイの仲間。

水揚げは少なく鹿児島県以外ではあまり流通していない。

味はホタテガイより濃厚で美味。

静かにしていると動き出す。

口を大きく開けて水を吸っている。

目のあるツキヒガイ

ツキヒガイ、月日貝、海鏡、の目(ホタテガイの仲間)
ツキヒガイの目

そしてツキヒガイやホタテガイには目がある。

ヒトデなどに襲われたとき、逃げるため。

ヒゲの間に小さな丸いものがいくつも見えるのが目。

ひとつの貝に60~100個の目がある。

視力はあまり良くなく、明るさが判断できる程度。

人間にはヒゲも目もヒモと呼ばれ、食べられてしまう。

泳ぐツキヒガイ

大きく水を吸うと一気に吐き出して、移動する。

ジェット水流を吐き出せるのは一方向だけで移動も一方向しかできないと思っていたら、何やら違う。

右でも左でも前でも後ろでも自由に動ける。

この場合どっちを前、後ろと言って良いのかは解らないが己の意思で行きたい方向へ泳いでいく。

泳いで逃げるツキヒガイ

貝にも目あり、敵から身を守るべく泳いで逃げる。

この新しい事実に驚いた。

ツキヒガイはこの後、UFOのように泳ぎ去った。