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昔なかったツナ缶、中身は本当にツナなのか?

昔なかったツナ缶

今は見ないコンビーフサンド

昔あった食べ物で最近見ない、ときおり無性に食べたくなる。

サンドウイッチのコンビーフサンド。

パンにバターをぬり缶詰のコンビーフを潰しペースト状にしたものをぬっただけのサンドウイッチが好きだった。

何処のコンビニにもパン屋にもない。

昔なかったツナサンド

コンビーフサンドが消えた頃、変わりに出て来たのがツナサンド。

これは逆に昔なかったサンドウイッチ。

ツナサンドの材料であるツナ缶も存在しなかった。

サンドイッチの味も似ているような気がする。

値段はコンビーフの12分の1、ツナ缶の方が安い。

ツナサンドの具はツナ缶のツナをフレーク状にほぐし、玉ねぎのみじん切りを入れ、マヨネーズで味付けしたもの。

正式名はツナ缶詰

ツナ缶といえばシーチキンが有名だがシーチキンという名前ははごろもフーズの商品名。

なので他社のツナ缶はシーチキンという名前を使えない。

ツナのオイル漬け はごろもシーチキン

ホワイトツナ、いなばライトツナ、ツナカルなどの名前が各社によって使われる。

ツナ缶はもともと植物油漬けにした。

けれど低カロリー傾向のため水煮やスープ煮のツナ缶も作られるようになった。

ツナのスープ漬け いなばライトツナ

出来立てのツナ缶よりも3~6ヶ月以上過ぎたツナ缶の方が味が染みて美味しくなる。

ツナ缶に入っている魚は何?

ツナはマグロのこと。

日本近海で獲れるマグロは6種類

ホンマグロ(bluefin tuna)大間のマグロ、高額と美味で有名、過去初競りの最高値は1匹3億3360万円。

メバチマグロ(bigeye tuna)目が大きく胸鰭がやや長い

ビンナガマグロ(albacore tuna)別名ビンチョ、トンボ、小型のマグロ、胸鰭がとても長い。

キハダマグロ(yellowfin tuna)体側中央が黄色い。老魚は第二背ビレと尻ビレが半月型に長く伸びる。

コシナガマグロ(longtail tuna)腰から下がやや長い。小型のマグロで水揚げが少なく、ほとんど現地で消費される。

キハダマグロ

イソマグロ(dog teeth tuna)正確にはマグロ属でなくイソマグロ属、時間が経つと水っぽくなる。

マグロに近いカツオの仲間

カツオ(bonito または skipjack tuna)本ガツオ、刺身、カツオのたたき、カツオ節で有名。

ハガツオ(striped bonito)鋭い歯が目立つ、身はピンクで美味い。

マルソウダ(bullet tuna)小型で断面は丸くサバのような形、縞模様は背の半分ほど。

ヒラソウダ(frigate tuna)マルソウダに似るが体高があり、ひらべったい。

スマ(black skipjack tuna)ヒラソウダに似るが胸鰭の下に3つほどの点がある。美味。

3つ星のスマ

ツナはマグロの仲間の総称

英語名はカツオの仲間もほとんど tuna という名前がつく。

英語では tuna の枠は大きく、カツオの仲間を含めたマグロ類全体の総称。

カツオも英語では bonito (ボニート)または skipjack tuna (スキップジャック ツナ)、けれど海外の現地で漁師に聞くとだいたい tuna と呼ぶ。

細かく分けていない。

はごろもシーチキン缶詰の表記

はごろもシーチキンではびんながまぐろとハッキリ表記。

オイル漬けの油は綿実油、綿の実から抽出した食用油。

缶蓋には沖縄産で沖漬けと表記、なんと洋上、船の上でオイルに漬けに。

鮮度が良いうちに加工。

いなばのライトツナ缶詰の表記

いなばのライトツナはキハダマグロと表記。

ホタテガイのエキスを使用した野菜スープで味をつけ。

日本では缶詰の中に入っている魚の種類まで表記してある。

海外のツナ缶はいろいろ

海外のツナ缶は原材料名 tuna 。

日本ではできないが世界のツナ缶の80%はカツオを使用。

海外の表記は tuna で良い。

マグロとカツオをミックスしたフレークではカツオの味は判別できないという。