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透明度が悪い時のダイビングの遊び方

梅雨の合間

青空は気持ち良い

今日は良く晴れてる。

梅雨の雨続きで久しぶりに見る空いっぱいの青空はやはりいい。

太陽の光も眩しい。

陽にあたれば夏の陽射し。

夏至

夏至、一年で一番昼間の時間が長い。

それなのに梅雨のせいであまり暑くはならない。

今日はそれでも30℃近く気温が上がる予報。

ほんとうの夏がそこまで来ている。

透明度が悪い時のダイビング

最近の江之浦

最近の江之浦は梅雨に入ってから透明度が落ちた。

しかし今は深度10mで透明度12m見えるほど回復。

深度2~3mでは相変わらず悪い。

水温は20~22℃。

動かないダイビング

透明度のすこぶる悪い時の遊び方はあまり動かない。

透明度3mで遊ぶには動き回ってはバディーとはぐれ易い、方向を見失う。

透明度が悪いと言うのは伊豆や三浦、房総半島近辺ではよくあること。

特に春から夏に向けては濁る確率は高い。

海が濁るのは汚いのではなく、栄養分が豊富であることを前々回に説明をした

魚は沢山いる、側にいるが見えないだけ。

こちらからも見えない分、魚にとっても見えない。

なので魚に近寄るチャンスでもある。

このような透明度の悪い時は中層を泳がずに水底に留まるようなダイビングがいい。

着底し、動かない

サンゴの上に着底するのはご法度だが生憎江之浦近辺にサンゴはあまりない。

水底が岩、ゴロタ石、砂で何も生物がいなければ水底に着底しても問題ない。

実は泳ぎ回っていると魚は逃げてしまい見逃がすことが多い。

止まって静かにしていれば魚の方から見物にやってくる。

岩の表面をじっくり見ていると知らないものが見えてくる。

今日の写真は一緒に潜ったKMさんから借りた。

何がいる?

これは何か解る?

岩の表面に色々な海藻が付いている。

その中に魚がひそむ。

解らなくてもジックリ

解らなければ30秒ほどジックリ見て。

なんとなく魚の形が見えてくる。

左下が頭で尾は右上。

丁度背ビレを真上から見ている感じ。

胸鰭も確認できるだろうか。

普通なら見過ごして通り過ぎる。

動かずにジックリ見ることで隠れている魚が浮かび上がる。

この魚は擬態疑色が得意なオニカサゴ。

これが正体

では解り易い姿を紹介。

全体的にゴミやコケでも着いているような魚だが全て皮膚が変化したもの。

ゴミやコケではない。

釣り人が呼ぶオニカサゴはこの魚と違い、もっと深い場所に棲むイズカサゴという魚。

味はイズカサゴの方が美味い。

棘には毒がある

ダイビングで見るオニカサゴも背ビレ胸ビレの棘には毒がある。

触らないように気をつけたい。

長いダイビング人生の中でダイバーがこのオニカサゴに刺されたという話を聞いたことがない。

今日の1回のダイビングで7匹以上は見た。

これだけいるのに刺さされる被害を聞かないのはオニカサゴが逃げるから。

オニカサゴから襲ってくることは無い。

たいていはダイバーが岩に手を着く前にオニカサゴが先に岩の上から逃げ出す。

かといって必ず逃げてくれるとは限らない。

いつも確かめるべき

手足を水底に着くときは何も生物がいないことを十分確かめる。

今度オニカサゴ捜しというテーマを持って潜ってはどうだろう。

何もしなければ大人しい魚、止まっているので写真も撮り易い。

近くに寄れることがあれば顔をジックリ見て欲しい。

口の周りには皮膚が退化した沢山の皮弁が着いている。

正面顔は昔の怪獣のガラモンを想い出させる。