Contents

江之浦でボラの大群、ボラはカラスミの親

時化かと思えば凪

天気の悪い2日間

昨日も、今日も、江之浦は連日気持ちの良い海。

早朝、家を出る時は暗い淀んだ雲、降りしきる雨。

海は北東の風で荒れ模様か?

ハンドルを握る手も重く、暗い空と同じように瞼も重い。

眠たいはずは無いのに気持ちまで重く、眠くなる。

スピードも緩め。

予報と予想

風も弱く、昨日の波はなんとかなった。

けれど今日は北東の風6mの予報。

下手をすれば波が大きく入れない。

実際に海へ行って見てみないとわからない。

あまりに時間が早く、電話で確かめることはできない。

丹沢山、箱根山、富士山の頂上を包む雲は厚い

海は意外

まる一日雨か~、とあきらめる気持ちをよそに早川から海沿いを走る道に出る。

波がない、うねりもない、風もない。

良い凪。

江之浦に到着、やはり海は静か。

数時間後には風が吹いてくるかもしれないが今はまさに湖のような海。

雨が降っているがこれなら問題ない。

最初が透明度一番

他のチームが来る前に透明度の良い海へ最初に入ろう。

雨の中、準備をさっさと済ませる。

濡れるのでウエットスーツを最初に着てそれからスキューバのセッティング。

ブリーフィングを済ませ、ロープづたいにエントリー。

水中は

水温はまだ夏

水温は24℃、十分暖かい。

陸上の気温が下がったせいか夏の24℃より寒く感じる。

透明度は15m。

これからの季節、さらに透明度が上る。

深度4mの水底に着くと沢山の魚たちが出迎えてくれる。

魚、さかな、サカナ

アイゴの群れが凄い。

まだ子供だが300匹ぐらいはいそうだ。

次々やってくる。

メジナも大中小100匹ぐらいで群れる。

カワハギ、キタマクラ、ホンベラ、オハグロベラ、キューセン、50cmほどのボラも集まっている。

動かなくても水族館状態。

魚達のダンスショー、シアター。

そしていまこの海には自分たちの他には誰も潜っていない。

ダイスケ登場

そしてイシダイの大介が現れる。

腹が減ったと言わんばかりに潰れた腹を見せる。

大介の顔は既に真っ黒なクチグロイシダイだが縞模様は消えない。

最近メスだと確認。

近くを行ったり来たり、ダイビング中ずっと付き合う。

ボラの大群

ボラボラボラや

ボラ昨日の最後には深度14mでボラの大群に遭遇した。

カラスミはこのボラの卵を塩漬けにして乾燥させたもの。

そのボラの数は半端ではなかった。

ボラの壁

沖からやってきたボラの群れは壁となって前を塞いだ。

1匹60cmはありそうな大きなボラ。

高さ6mはあるボラの壁、先頭は何処だか見えない。

壁の群れが右沖から岸方面へ、そして左沖へ続く。

次から次とやってくる。

近づくと同じ距離を隔てて遠ざかる。

途切れることが無い。

どれほどの数なのか100や200の数ではない。

まだ続く

もう動くのは止めた。

群れが何処まで続くのか見届けてやる。

ボラの群れはゆっくり泳いでいる訳ではない。

急いでヒレを動かし、仲間に遅れまいと全体が動いてる。

数が多すぎ。

お前たちは産卵のために集まったのか。

それでも群れは続く

3,000匹?いやいや5,000匹?それとも10,000匹以上?

わからん。

解らないが果てしなくデカイ群れ。

永遠に続くのかと思った時に群れは終わった。

今までのボラの群れの中で一番大きな群れ。

ここら辺のダイバーはこの群れをバラクーダの群れに例えてボラクーダの群れと呼んでいる。

この大群も明日の朝には漁師の定置網に入ってしまうのか?