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野菜で寿司をつくる
埼玉県で5月から「野菜ずし」の販売
そんな寿司があるのだろうか?
2017年5月から埼玉県鮨商生活衛生同業組合に加盟する30件の寿司屋で「野菜ずし」の販売を始めている。
全国でも初めての埼玉県産の野菜を使った埼玉の「野菜ずし」が話題となった。
「野菜ずし」の内容はバルサミコ酢で味を調えたパプリカの握り、ズッキーニを薄くスライスしたものを海苔と見立たてたトマトのグンカン巻きなど。
女性やベジタリアンにとっては嬉しいかもしれない。
「埼玉の野菜ずし」のレシピ本にも問い合わせ殺到
また調理法が紹介されている「埼玉の野菜ずし」のレシピ本にも問い合わせが殺到。
県外の同業者からのレシピ本の注文も相次ぐ。
「野菜ずし」を考案開発
「野菜ずし」を考案開発したのは埼玉県鮨商生活衛生同業組合に加盟する30店舗。
同組合の理事長でさいたま市北区、寿司割烹「山水」店主関根利明さん(60)は埼玉の名物にしたいと言っている。
回転寿司の大型チェーン店が多く店舗を増やしているが一般の寿司店は経営難などで衰退している。
全国の寿司屋の店舗はここ10年で3分の2に減少。
最初の披露は4年前
2013年に行われた農林水産省主催の「ワールド・スシ・カップ・ジャパン」でのこと。
関根利明さんは今まで温めていた構想をもとに県鮨商生活衛生同業組合の有志たちと「野菜ずし」を初めて披露して注目を集めた。
海無し県の埼玉では寿司ネタの魚は捕れないが豊富にある野菜で寿司を作ることを考えていた。
それから組合で研究を続けた
資金繰りの問題、「野菜ずし」に関心の薄い組合員、それでも研究を続けた。
野菜ソムリエの専門家を招き、県野菜とヨーロッパ野菜の味付けと調理の研究。
バルサミコ酢やワインなどできるものはなんでも試した。
注文は女性がほとんど
現在「野菜ずし」を注文する9割が女性だと関根店主は言っている。
「野菜ずし」には女性の健康志向への工夫も取り入れている。
美容、ダイエット、カロリー制限。
外国人にも人気か?
最近海外でも寿司は人気が高い。
ベジタリアンが多い外国人にも「野菜ずし」は需要があると考える。
2020年には東京オリンピックとパラリンピックも開催され多くの外国人にも提供されればと期待が高まる。
「野菜ずし」の種類は40種ほど。
種類をもっと増やし、寿司業界に浸透させたいと関根店主は語る。
寿司屋のカウンターに魚以外のネタが並ぶ日がくるのか?