Contents
アニサキス症ってなに?
アニサキスは寄生虫
誰でも食中毒にはなりたくない。
最近ときおり耳にするアニサキス症。
アニサキスという寄生虫(線虫)を口から体内に取り入れることによっておこる症状。
その症状は激しい胃の痛みと嘔吐。
けれど下痢はしない。
アニサキスが人間の胃に入ると、苦しがって逃げようと胃壁に潜り込もうと噛みつき、穴を開けることによって症状が出る。
とうぜん胃に噛みつき穴を開けるのだから酷い痛みに悩まされる。
アニサキスを除去できれば症状は軽減できる。
生きたアニサキスを体内に入れなければアニサキス症は発症しない。
アニサキスは何処にいる
アニサキスはクジラやイルカの体の中(消化器官)で成虫になり卵を産む。
クジラやイルカの体内に入らなければ卵を産まない。
産まれた卵はクジラの糞と共に体外へ排出される。
最初はオキアミに寄生
アニサキスの卵はオキアミなどに食べられて消化器官に寄生。
次にオキアミを食べた魚の消化器官に寄生。
さらに次の捕食者の消化器官に寄生する。
最後はクジラに寄生して成虫に
最後にクジラやイルカに捕食されると消化器官に寄生して大人に育ち、卵を産む。
アニサキスはこのようにクジラ→オキアミ→小魚→中魚→クジラというように宿主を変えて大人になる。
クジラやイルカに辿り着かないと卵は産めない。
アニサキスの予防
アニサキス症は生魚から
人間がアニサキス症にかかるのは魚に寄生しているアニサキスを生で食べる。
または熱が完全に通っていない状態で食べることによる。
人間がアニサキス症にかかるおもな魚はサケ、サバ、アジ、タラ、イカなどほとんどの魚。
アニサキスは宿主の魚が元気な時は消化器官内に留まっている。
宿主の魚が死んで体温が上がると息苦しくなって内臓から筋肉へ移動していく。
アニサキス症にならないようにするには
- 生で食べない、焼く、煮るなど完全に火を通して食べる。
- 生で食べる場合はー20℃(一般家庭の冷凍庫)で最低24時間冷凍してから食べる。
- 鮮度の良いものを刺身で食べる場合は出来るだけ早く内臓を除去する。
- 内臓を生で食べない。
- 刺身を切るときにアニサキス(白い線虫)がいないかよく確認して刺身を作る。
が一般的な処置。
釣った魚の処理
- 出来るだけ早く、氷または海水氷の入ったクーラーボックスへ入れて冷やす。
- 内蔵を冷えてるうちに除去する。
- 魚を捌くときにアニサキスがいないか確認する。
- アニサキスは内臓、肛門近くに多い。
- 卵にも寄生する。
- 新鮮なうちに食べる。