ヤマメの諸事情
渓流解禁
3月の声を聴くと関東近辺ではあちらこちらの川で渓流釣りの解禁が始まります。
3月1日に解禁する川、3月15日に解禁する川、4月1日に解禁する川など様々で寒い地域の方が解禁が遅くなります。
渓流釣りの対象となるのはヤマメとイワナ、場所によってはニジマス
ほとんどの川は産卵が始まる10月1日には禁漁となり、孵化、発育を守るために春先まで禁漁となります。
各川では解禁前に漁業協力組合で魚を放流し、釣りをする人たちから入漁料を徴収するシステムを捕っているところがほとんどです。
鮎の解禁は5月末から6月上旬です。
鮎の子供は冬に海へ出てプランクトンを食べながら海岸近くを泳ぎ育ちます。
そして3月中旬から4月上旬にかけて4~5cmに育つと自分が産まれた川を遡上します。
ヤマメのエサ不足
山女魚と書いてヤマメと読みます。
丸い斑点模様(パーマーク)があり、見た目も味も良いので昔の人は山女魚と呼んだのでしょう。
ヤマメは北海道~九州の山深い水温の低い清流や渓流に生息します。
水温24℃以上の水温が苦手で餌も食べられなくなります。
大きさは30cmほどに成長します。
寿命は3年ほどです。
ヤマメはサケの仲間
大きくなると鼻先がサケのように曲がるのでサケの仲間だと解ります。
エサは上流より流れてくる水生昆虫や飛来する昆虫、他の魚や蛇やカエルも食べます。
エサが無くなると共食いもする食欲旺盛な魚です。
渓流に流れてくる餌はそんなに多くはありません。
水温が上がり始める春、ヤマメの食欲も増してきます。
エサ不足の心配
同じ場所にヤマメが何匹もいるとエサが足りなくて大変です。
力のある大きな強いヤマメが一番流れの強いエサを見つけ易い場所に陣取ります。
エサを捕り、食べることができるのでさらにパワーをつけます。
また上流にいるヤマメほど沢山のエサに遭遇し発育が良く大きくなり、下流へ行くほどエサの量が少なく小さなヤマメになります。
小さなヤマメは沢山エサが流れてくる場所に陣取ることが出来ないので発育も遅くなり、他のヤマメに襲われる可能性もでてきます。
エサ不足の問題を解決したのがサクラマスです。
次につづく