潜ってナマコ捜し

何匹見つかるか

冬はナマコのシーズン、数も多くなってきた。

体も大きく育って水揚げするのにちょうど良い頃、ということで1ダイブだけナマコ専門に写真を撮ってみた。

何種類のナマコが何匹見つかるのか?

2月3日神奈川県小田原市江之浦海岸am10:18潜降を開始し沖を回ってみた。

カジメが少ない

海藻のカジメは以前より少なくなっている、魚のアイゴが茶色い葉の表面を食んでいるのを見る。

三浦半島の一部ではアイゴとウニが海藻を喰いつくし岩場が白焼けしまっているニュースを聞いている。

ここ江之浦周辺もアイゴの影響か?

などと考えながら探索をする。

砂の造形物

水底のところどころに砂の造形物が落ちている。

砂の塊り、色はグレー、細長くの字。

砂と泥を固めた中には赤や白っぽい物質も見える。

次は真一文字。

この造形物を作った犯人の姿が見えない。

これは逆の字。

触ればボロボロ崩れ、砂と化す。

ナマコの排泄物

これはみなナマコが作った造形物こと排泄物。

ナマコは水底にあるものを何でも口に入れる。

砂、海藻の破片、小さな甲殻類、ゴミ、etc、砂と一緒に口に入れて栄養物だけ消化して残りを肛門から排泄する、そして砂に戻る。

造形物を作った犯人は近くの石の下に隠れているようだ。

砂の造形物の数は多く、夜になったら皆石の下から出てきそうだ。

冬のナマコ

アカオニナマコ

最初に出会ったのはアカオニナマコ。

体中に無数の茶色い点が散在している。

ここ江之浦のアカオニナマコはイボが小さめでその数も少ないように感じる。

イボは不規則に口から肛門へ向け2列に並んでいるように見え、オニが持っている金棒を想像させる。

アカオニナマコは一般には食用とされない。

九州宮崎県日南市ではこのアカオニナマコの食用としての流通があり、高値で取引される。

食感はやや硬め。

このアカオニナマコは砂に潜っていたのか体中に砂片がのっている。

トラフナマコ

次はトラフナマコ。

全体に小さなブツブツイボがついていて色は白地に茶色の斑点。

トラフとは漢字で虎斑と書き、虎の毛の模様や木板の木目模様をいう。

トラフナマコは他のナマコと違って触るとブヨブヨ柔らかい、水中で持ち上げると胴が半折になってしまう。

 

強い刺激を与えると粘着性のある白い糸のようなキュビエ管を肛門より出し、外敵から身を守る。

白い糸のようなキュビエ管はグローブや手など何処でも付着して水中では取れ難いが陸上で乾かすとなくなる。

トラフナマコの肉中には毒であるホロチュリンが多く含まれ、一般には食用にされない。

一年中見られるナマコ。

マナマコ

ナマコの中で一番人気はこのマナマコ。

体色が赤っぽく見えるのでアカナマコとも呼ばれる。

日本で生食で食べるナマコのほとんどがこのマナマコ、値段も一番高い。

大きさと時期によって違うが1匹300円前後。

毒であるホロチュリンは弱く、生食が出来る。

ナマコ酢で食べるのが一般的。

下こしらえ

ナマコは口と肛門の部分を切り取り縦に切る。

内蔵を出して内側、外側を良く塩で揉み洗いすれば下ごしらえは終わり。

食べ易い大きさにスライスして好みの味の酢醤油をかけ紅葉おろしで出来上がり。

珍味のこのわたは内蔵の内容物を塩辛にしたもの。

下ごしらえしたナマコを使えば煮ナマコや焼きナマコも作れる。

マナマコは冬が旬、春~夏には見られなくなる。

ということで写真の成果はアカオニナマコ4匹、トラフナマコ3匹、マナマコ5匹、3種類合計12匹のナマコ撮影。

潜水最大深度18m、潜水時間43分、水温15℃。