殺人貝の仲間

肉食のイモガイ

狩りをする肉食の貝、イモガイの仲間。

英語では形状からコーンシェル(とうもろこし貝)と呼ばれる。

タガヤサンミナシ

これはイモガイの1種タガヤサンミナシ、陶器のように美しい模様をしている。

なぜこんな綺麗な模様があるのかは謎?

誰も知らない。

けれどタガサンミナシの名前はこの模様が元という。

樹木の中に鉄刀木(たがやさん)という仏壇の材料にも使用される木がある。

この木目が綺麗で似ているのでタガヤサンミナシという名前がついたという。

イモガイの狩り

イモガイの仲間はほとんどが肉食で狩りをする。

象さんのような長くのびる鼻をもち餌となる獲物の臭いを感じ取り、毒矢で獲物を捕らえる。

矢には返しがあり刺さったら簡単には外れない。

形は人間が作る銛にそっくり、どうしてイモガイがこのような形の矢を体の中で作れるのか不思議でならない。

矢は体内の格納室に何本も保存されており、毒嚢を通って外へ発射され、相手に毒を注入する。

また毒矢にはヒモがついており矢が当たって痺れた獲物をヒモを手繰って口の中に引き入れる。

タガヤサンミナシは他の貝類を獲物として襲う。

巻貝を襲うタガヤサンミナシの狩りの姿、クリック ⇓

http://www2.nhk.or.jp/school/movie/clip.cgi?das_id=D0005400733_00000&p=box

ニシキミナシ

そして動画に出てきたニシキミナシはこれ。

形はイモガイ独特の形で似ている。

獲物の捕り方はタガヤサンミナシと同じ、ニシキミナシも毒針を使う。

静かに相手に近づいて毒針を打ち、ヒモを手繰り寄せて食べてしまう。

時により口を大きく開け、毒液で獲物を痺れさせ、その間に口で包み込み食べてしまう。

夜行性

イモガイの仲間は基本的には夜行性、2つの目を持ち明るさを判断する。

昼間は石やサンゴの下、砂の中などに隠れて暗い夜になると徘徊して臭いを頼りに獲物を捜す。

ニシキミナシの餌は小魚、夜寝ている魚を襲う。

クロミナシ

これはクロミナシ、やはりイモガイの仲間。

この綺麗な模様にはどのような理由があるのだろうか?

たぶんクロミナシも知らない。

当然毒針を持つ。

餌はゴカイやイソメのような環形動物。

毒矢に刺されないためにも生きたイモガイを触ってはいけない。

世界一の殺人貝

アンボイナガイ

殺人貝と呼ばれるアンボイナガイ、沖縄ではハブガイ、奄美大島ではハマナカーと呼ばれ、イモガイ最強の毒を持つ。

毒性の強さはコブラの37倍、殺人できる毒を所持。

アンボイナガイの狩り

毒矢と狩りの仕方はニシキミナシと同じで毒矢を小魚に向けて発射して突き立てる。

矢の長さは1cmほど、痺れた魚を毒矢についたヒモを引き寄せて食べてしまう。

ときには口を大きく広げて小魚にインスリンをかけ、麻痺したところを覆って食べてる。

刺されたら恐怖

沖縄ではハブのように毒が強い殺人貝と恐れられ、奄美大島では潮干狩りをしていて刺されると岸まで辿り着けず浜の真ん中あたりで倒れて溺れ死んでしまうという意味からハマナカーと呼ばれ、殺人貝として恐れられている。

貝の表面に藻がついていてアンボイナガイと認識できないこともある。

刺されたときの痛みは強烈ではなくチクンとした痛み、その後数分から数十分でめまい、呼吸困難、意識不明で倒れてしまい呼吸停止し、死に至る。

潜っていたらアウト、泳いでいてもアウト、浅い所を歩いていても溺れてアウト、側に誰かいなければ助からない。

毒針はウエットスーツを貫通することもある。

血清はない

万が一呼吸が止まっても人工呼吸を数時間続けることが出来るなら蘇生する可能性がある。

いち早く医療機関で処置をすることが最良の治療。

見つけても触らぬ神に祟りなし。

アンボイナガイの天敵は同じイモガイのタガヤサンミナシ、カニやイセエビの仲間に捕食される。

また人間もアンボイナガイを茹でて食べる。