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ダイビングで耳抜きがうまく出来ない人にお薦め、魔法の耳栓

耳抜きがしづらい

耳抜きがしづらい人は

ダイビングで耳抜き(耳の圧平衡)がしづらい人がいる。

初心者やダイビングをしばらくぶりにする人、また比較的女性に多い。

ダイビングするたび、毎回耳ぬきがしづらい人。

最初の1回だけ耳抜きがしづらいがその後のダイビングでは問題ない人。

最初は問題ないが3日目以上潜ると耳抜きがしづらくなっていく人など症状は様々。

なぜ耳抜きをしなくてならないのか?

圧力が変わると体の空間、特に中耳の空間が膨張もしくは圧縮していく。

飛行機に乗って高度が上がると耳の聞こえが悪くなる。

これは中耳の空気が膨張して鼓膜を圧迫することが原因。

また飛行機が高度を下げるとまた耳の聞こえが悪くなる。

このときは中耳の空気が圧縮して鼓膜内が陰圧になることが原因。

水中の方が圧力変化が大きい

水中に潜ると空気より水のほうが重いので圧力が急激に変化する。

図 a                   図 b

初心者の人だと深度1.5~2m潜ると耳の鼓膜に水圧を受け違和感から痛みに変わる。

水面に戻ればもとに戻る。

痛みを我慢してはいけない。

長い時間我慢すると、うっ血、中耳炎、さらに鼓膜を傷づけることもある。(上の図 a)

ダイバーはではどのように対処しているのか

息を喉の奥から中耳に送り込み、外の圧力と中耳内の圧力を同じにして鼓膜の痛みをとる。(図 b)

これを圧平衡(耳の場合は耳抜き)という。

喉の奥と中耳は欧氏管という管でつながっている。

陸上でも圧力の変化に応じて、この欧氏管を空気が通ることで圧平衡している。

水中では水圧の変化が大きいので圧平衡が追い付けなく痛みを生じる。

耳抜きの方法

耳抜きの方法は人それぞれやり易い方法が違う。

欧氏管が広く、何もしなくても耳抜きのできる人。

アゴを左右に動かす、ツバを飲む、舌の奥を咽頭にあてる、耳を動かすなどの方法で耳抜きできる人もいる。

鼻をつまんで鼻をかむようにして強制的に空気を欧氏管へ送って耳抜きする方法(バルサルヌーバ)が一般的。

どの方法でも耳抜きできればよい。

感覚的には痛くなければOK。

けれど何らかの原因で耳抜きがしづらいと人もいる。

インストラクターでも耳抜きしづらい人がいる。

そんな人達が喜ぶ道具がある。

耳抜きしやすくなる魔法の耳栓

ドックスプロプラグ(Doc,s pro plug)

魔法の耳栓の名前はドックスプロプラグ(Doc,s pro plug)

ちょっと変わった耳栓。

中を開けてみる。

左右別

左右両方の耳にはめられるよう2つの耳栓が入っている。

耳栓にしては耳穴に入れ込むタイプではなく、耳の穴に大きく蓋をするようになっている。。

耳栓に左右があり、失い難いように紐で繋がる。

もう少し拡大してみる。

なにかカタツムリのような形、先端の尖った部分を耳のくぼみに差し込むようにセット。

小さな穴

耳の穴にあてがう部分には声が聞こえやすいように小さな穴が開いている。

耳抜きのし難い人がこのドックスプロプラグ(Doc,s pro plug)を使用すると不思議と耳抜きが簡単にできる。

使用の結果は欧氏管が病的に閉塞してない限り、今までほぼ100%の確率。

一度その耳抜きのしやすさを知ったダイバーはドックスプロプラグを装着するだけで安心感を得られる。

ドックスプロプラグは何故耳抜きできるのか

実際はよくわかっていない。

ただドックスプロプラグを使用すると圧力の変化が鼓膜へソフトに伝わるためとされる。

図 c                  図 d

耳抜きのしづらい人は上の左図 c のような状態だとすればドックスプロプラグを装着した状態が右図 d の状態。

ピンクの部分がドックスプロプラグ、中央に小さな穴が開いている。

左図 c がダイレクトに水圧を受けるのに比べ、右図 d は小さな穴から徐々に圧力が鼓膜にかかるので耳抜きがしやすい。

もし耳抜きに困っている人がいれば試してみよう。

同じでもともと、耳抜きがし易くなれば見つけもの。

ドックスプロプラグはもともと耳抜きのために作られたものではない。

サーファーのために作られた

冬の寒い時期にサーフィンを楽しむ人におこり易いサーファーズイヤーというものがある。

サーファーズイヤーになると耳の聞こえが悪くなる。

何回も海に落ち、耳の穴に冷水が入り、また出る。

これを繰り返すと耳の穴の途中が隆起してコブのようなものができる。

これによって耳が聞こえにくくなる。

これがサーファーズイヤー。

ドックスプロプラグはサーファーの耳に冷水が入り難いようにするために作られた耳栓。

音が聞こえるように中央に小さな穴を開けた。

くれぐれもドックスプロプラグの代わりに一般の耳栓を使用してはいけない。

圧力で耳栓が穴の奥に入り取れなくなってしまう。

サイズ合わせが必要

ドックスプロプラグの値段は2700円、使用には大きさがあるので耳に実際に合わせる必要がある。

体が大きいからLサイズ、小さいからSサイズというわけではない。

耳の形と耳の穴の大きさによって様々、体の大柄な男性でもSサイズだったり、小柄な女性でもLサイズだったりすることがあるので試着は必要。

店頭で確かめて使用する。