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水温20℃の江之浦イシダイの大介とベッコウタマガイ

水温20℃の江之浦

大介元気

水温20℃の江之浦は12月ということで透明度も15メートル越えと良い感じ。

イシダイの大介は直ぐに顔を見せた。

クチグロイシダイ
クチグロイシダイの大介

1月末に水温が16℃まで落ちるとまたしばらく冬ごもりして姿を見せなくなる。

何処にいるかは予想しているが確信はない。

冬の数ヶ月間はエサを食べないのかもしれない。

ずっと側にいる

人懐っこく、最初から最後までずっと側にいる。

イシダイ
イシダイの大介

可愛いのだけど体が大きすぎる。

皆にとっても側にいるのが当たり前すぎて誰にもかまってもらえない。

それでも行ったり来たり周りを泳いで離れることはない。

長い友人と付き合っている感じがする。

スケルトン

そしてこの娘はだいぶ大きくなった。

イソギンチャクエビのメス。

右側の白い線の端が目。

ヒゲはこの写真では見え難いが立派。

体はスケルトンで向こう側まで見える。

尾ビレには黒い線に囲まれたオレンジ色の丸が5つ、これがイソギンチャクエビの特徴。

半年だけ

毎年8~9月頃にグビジンイソギンチャクに子供が1匹出現する。

それまでは何処にいるのか解らない。

しばらくすると2匹目が出現。

それ以上は現れない。

ひとつのグビジンイソギンチャクに2匹までと決まっている。

そして1匹目が大きくメスになり、2匹目はやや小型でオス。

このルールも破られたことがない。

この子達も大介と同じように1月末、水温が16℃になると居なくなってしまう。

ウミウシか貝か

オハギウミウシ?

何かヒビの入ったイモのよう。

黒っぽい茶色、大きさは8cmほど。

表面はやや硬い。

写真のように岩についている。

この状態でゆっくり移動する。

見た目によっては気持ち悪い。

別に害することはない。

おはぎのようなのでオハギウミウシと呼ばれたりもする。

オボベッコウタマガイ(学名ニグラ)

名前はイボベッコウタマガイ

腹側で這うウミウシのような動き、貝殻は見えない。

けれどカイという名前がついている。

そうウミウシではなく貝の仲間。

もともとウミウシも貝も軟体動物で親戚どうし、似ている部分があっても不思議ではない。

そもそも貝というのは硬い貝殻で身を守る。

敵に襲われると貝の中に体を縮ませ貝殻を盾に身を隠す。

あきらめて敵が遠のくを待つ。

へそ曲がりなのかベッコウタマガイは他の貝とは違う。

貝殻は体の中

表面に貝殻はなく、体の中に白いカタツリのような巻貝の殻を持つ。

鳥羽水族館でこの貝殻を4000円で販売している。

体は硬い表皮で守る。

なぜ貝殻を持っているのかはわからない。