臭うぞ

家宅侵入

今日で7回目の家宅侵入、それもどうやら触ってしまったようだ。

洗濯物を干し終わった後に急に臭いがしてきた。

そう、あの臭いだ。

パクチーのような、草の臭いが凝縮されたよう、そうでないような。

手のひらの臭いを嗅いでみる。

どうやら左手の人差し指あたりから臭ってくる。

やつだ

やつがいる、きっといる、近くにいる。

網戸を上から下まで探すが何もいない。

そして窓を開け、内側も外側も確認するが見つからない。

窓の下の桟に焦げ茶でアイボリー色の斑模様で六角形の2cmほどの虫がいた。

やっぱりいた。

カメムシだ。

7回も入ってきた

以前は見なかった

正式名はクサギカメムシ。

以前はまったく見なかった、それが数年前から見るようになった。

たぶん増えている。

今月はなんと7回も網戸に止まっていた。

今まで網戸に止まっていたことは無かった。

道路際の塀にいたのを数回見たことがあるぐらいだ。

マジシャン

カメムシがいるのは毎回網戸の内側だ。

いる場所は決まって同じ中央あたり。

時には内側と表側、両方に一匹づついることもあった。

そのたびに箒とチリトリで刺激しないように捕まえて、殺すのも忍びないので外へ逃がす。

ある時は網戸を桟から外して触らぬように逃がす。

家の向かいには道を挟んでクヌギの木が何本かある。

逃げたカメムシはその木に棲んでいるようだ。

放された後はきまってクヌギの木へ飛んで行った。

その翌日、天気が良いとまた同じところに止まっている。

それも決まって網戸の内側だ。

なぜ?

どこから入る?

窓はあけているが網戸はいつもきちっと閉まっている。

マジシャンのようなカメムシだ。

さすがに7回も同じことを繰り返していると気持ちの良いものではない。

カメムシが何か伝えたいことがあって入ってくるのだろうか?

虫の知らせ?

どうやらそんな心配はいらないらしい。

種明かし

カメムシはこの時期、越冬準備のために明るい暖かい場所を好むらしい。

そのために天気の良い日、陽のあたる西向きの窓の網戸にとまるケースが多いという。

まさにピッタリだ。

またカメムシは堅い体だが2mmの隙間があればその間をくぐって中に入ることができる。

つまり網戸と窓のわずかな隙間から内側に入り、網戸の陽の当たる場所で日向ぼっこをしていたのだろう。

それを毎回見つけられては日向ぼっこの邪魔をされる。

カメムシにとっては7回もだ。

そしてこのゲームはまだ数回、続くかもしれない。