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ケラマのダイビング クロガシラウミヘビとワモンダコ

ハーフタイム

キンメ岩よサヨウナラ

キンメ岩は他にもキンギョハナダイやケラマハナダイなども棲みついてとても賑やかだ。

キンギョハナダイ
キンギョハナダイ

予定の時間が過ぎてしまったのでキンメモドキの群れともお別れ。

来た道を帰るように道なき水底を戻る。

デバスズメ御殿

砂地の中に大きさ枝サンゴが密生してその中を出たり入ったりする青緑のデバスズメダイの群れ。

太陽の光を受けると魚体はさらに青さを増す。

数百のデバスズメダイが枝サンゴを覆う姿はとても優雅。

彼らは枝サンゴの上で泳ぎながら流れてくるプランクトンを食べる。

他の魚に襲われたときは枝サンゴの中へ逃げる。

側で見たいのに

残念なのはこの群れを側で見ることが出来ないこと。

近づけば皆サンゴに隠れて出てこない。

待っていても出てくることはない。

その場から遠く離れると恐るおそる出てくる。

いつもイタチごっこ、そして結果はいつも負け。

とても勝てる気になれない。

そんなデバスズメダイの向こうから細長いものが近づいてくる。

クロガシラウミヘビ

近づくボーダー柄

長さは1,4m近くある。

かなり長い。

体の模様は黒とアイボリーのボーダー柄、胴体は平たく、そこそこの太さだが頭は小指よりも小さい。

尾がヒレ状の杓文字のよう。

頭が黒いウミヘビ

体をクネクネさして泳ぐウミヘビ。

魚類のウミヘビではなく、爬虫類のウミヘビ、名前はクロガシラウミヘビ

頭が黒いのでクロガシラ。

ウミヘビの毒

ウミヘビの毒は猛毒。

ハブの80倍、キングコブラの10倍毒が強い。

陸上の毒蛇の牙は犬歯のあたりについており、牙がストローのように中空になって相手の肉に刺し入れて毒を注入する。

ウミヘビの牙は顎の奥にあり、長さも3mmほどしかない。

また、牙の中にストローのような空洞はなく、表側にある溝に沿って毒を注入するため、効率が悪い。

また頭が小さいので噛まれにくい。

指や耳であれば噛むことができる。

ウミヘビは大人しいものが多い。

けれど危険が生じればやはり動物、自己防衛能力が働く。

クロガシラウミヘビは状況により攻撃してくることもある。

この動画に映っているクロガシラウミヘビは攻撃することも無く、こちらから近づくと方向を変えて遠ざかっていった。

エサは同じ細長い魚

エサはアナゴの仲間など細長い砂の穴に棲んでいる魚や卵を捕食する。

砂地に頭を擦り付けるよう移動し、エサの匂いを捜しているような雰囲気。

そろそろダイビング終了の時間。

擬態疑色のワモンダコ

岩の穴の中

目が合ってしまった。

そしてやつは隠れた。

穴の中からこちらを見ている2つの目。

タコだ。

ワモンダコ

ケラマに棲んでいるタコはワモンダコ

目のような輪紋があるのでこの名前がつけられた。

けれど動画のワモンダコにはその模様を確認することができない。

タコは擬態疑色の名人。

模様を隠すことも問題なくできる。

岩に化ける

動画のワモンダコは泳いで止まるたびに岩に化ける。

白くなったり、黒くなったり。

それでもミツボシクロスズメダイに正体がバレて噛まれている。

ちょっと夢中になり、予定時刻をオーバー。