日本人が捕鯨を続ける理由と日本の肉食の歴史 496

日本の昔の肉食

大昔の日本人は獣を食べていた

大昔、日本でも鹿や猪などの獣を捕って食べていた。

やがて仏教が日本に広まる。

すると動物への殺生を拒む考えから食肉を好まない習慣が生まれた。

面白いのは中国や朝鮮から伝わって来た仏教なのだが中国や朝鮮では肉食を当たり前のように続けた。

食肉禁止令

奈良時代に仏教の教えから食肉禁止令が度々出されるようになった。

これにより肉食が減っていった。

けれどまったく肉を食べなかった訳ではない。

時代によって牛、馬、豚、鹿、猪、狸、犬、山羊、鶏、鳥、兎、熊など、必要に応じ、必要な土地で肉を食べていた。

肉を公に食べるために

肉を食べたい人たちはなんとか知恵を絞った。

鹿肉をモミジと呼び、植物であるとして獣の肉を食べることを隠した。

猪肉はボタンと呼び、馬肉はサクラと呼ぶ隠語を作った。

鳥は獣で無いと考え、兎は鳥と同じ扱いで、数える時に1羽2羽と呼んだ。

しかし、長く食肉禁止の習慣が続くと一部の人間を除いて肉を食べることをケガレと感じるようになっていった。

明治時代になって食肉禁止は無くなるが牛肉などは一般に広まり難かった。

昔からクジラ食

クジラは魚

ところが大昔から海に棲む巨大な哺乳類であるクジラは大きな魚であるとしてイサナ(勇魚)と呼んだ。

クジラは獣ではなく魚として考えられた。

滅多に捕れないクジラ、そう簡単に捕れないクジラ。

昔のクジラ漁

クジラが見つかると大勢のクジラ漁師が船の路を漕ぎクジラを追いかける。

長い時間をかけてクジラに近寄り、ロープのついた銛を打ち込む。

何本もの銛を打ち込み、時間をかけて弱らす。

とどめは泳いでクジラに近づき包丁で呼吸孔周辺を切り、出血で呼吸困難にして仕留める。

この時、ヒレで叩かれても、噛みつかれても、命を落とす。

それでもクジラ漁師は誉を背中に戦う。

食べ物であり、金である

1匹のクジラが捕れればその村はしばらく潤う。

大量のタンパク源が入手できる。

獣ではないクジラは公に食べることが出来た。

売ることも出来、金持ちにもなれる。

ちなみに猪のもう一つの隠語はヤマクジラだ。

貴重な食べ物

縄文時代からクジラ捕獲され食べられていた。

クジラは昔から日本で食べられていた。

そして第二次世界大戦後は食糧不足の中、多量に手に入る鯨肉はとても貴重だった。

クジラは捨てる部分がないと言われるほど日本人には大切だった。

牛肉などあまり食べなかった日本人にとってDNAに沁み込んだクジラ肉の味が忘れられない。

けれど若い人の中には食べたことが無い人がいるのも事実だ。




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