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納豆はどのように出来た?旨い納豆の食べ方と魯山人

納豆の歴史

ネバネバ納豆

海外の人間にもっとも嫌がれる日本の食べ物のひとつが納豆。

知らない人が納豆の匂いを嗅げば臭いと思うのは当たり前。

表面は乾燥し固まっている。

搔き回せばネバネバしておまけに糸まで引く。

どう見ても腐っているとしか思えない。

納豆は食べることに慣れていない人にとってはとても難解な食物。

納豆

納豆は偶然生まれた携帯食

納豆は昔、戦の携帯食として偶然に生まれた。

ある百姓が茹でた大豆を藁で包み携帯して戦場に向かった。

忙しくて携帯食を食べ損なって長い時間が過ぎてしまった。

いざ食べようと思って包んでいた藁を外すと茹でた大豆は強烈な臭いを放ち腐っていた。

見た目も悪く糸まで引いていた。

あ~もったいない、大豆を腐らせてしまった。

食べるのを一度はあきらめて捨てようとしたが他に食料が無く、腹が減り過ぎた。

空腹で死ぬぐらいならと口の中に入れてみた。

するとなんと、酸っぱくない。

香ばしく感じ、食べて腹痛や下痢を起こすこともない。

藁の中にある納豆菌が茹でた大豆を発酵させた食べ物を作った。

この時、納豆が生まれた。

茹でた大豆を藁で包めば納豆が出来る。

現在の納豆の製法

現在の納豆の製造方法は茹でた大豆を冷まし、販売用の容器に入れる。

スプレーで納豆菌を吹き付け、ビニールと蓋で覆う。

湿気のある温度40℃の部屋に18時間ほど置く。

その後1日冷蔵庫で保管して出来上がり。

ひきわり納豆は豆を茹でた段階で薄皮を剥いてから細かく切った大豆に納豆菌を掛けて同じように作る。

納豆の美味しい食べ方

いくつかのコツ

納豆の美味しい食べ方は常温にしてから、白い糸が十分引くようによく混ぜる。

十分糸が引いてから醤油やからしを混ぜる。

新しい納豆よりも消費期限近くの古い納豆の方が熟成していて味が良い。

保管場所は冷蔵庫が最適で消費期限が切れる場合は冷凍庫に入れれば更に長持ちする。

消費期限が過ぎても乾燥するが食べられる。

ちょっと注意

納豆に含まれる血栓を溶かす力のあるナットウキナーゼは50℃の熱で活性が弱くなり、70℃で機能しなくなる。

加熱料理に納豆を使うと、このナットウキナーゼの効果は無くなってしまう。

効果は無くなるかもしれないが揚げ納豆や納豆汁は旨い。

卵の卵白を生で納豆に混ぜると疲労回復効果のあるビチオンの吸収を妨げるので黄味だけを混ぜた方が良い。

料理人で陶芸家の魯山人

424回

魯山人も納豆が好きだった。

旨い納豆を食べたがる。

納豆は沢山搔き回した方が旨い。

そして最適な掻き混ぜ回数の研究をした。

その結果搔き回すのは424回が一番美味しい、醤油を入れるのは305回がちょうど良いと決めた。

確かに100回、200回と増やすと糸が白く泡立つように変わっていく。

あまり沢山搔き回すと大豆が壊れてしまう。

味覚センサーで400回搔き回したものを測定するとコク成分が109%になったという発表もある。

魯山人納豆鉢

魯山人納豆鉢
魯山人納豆鉢

タカラトミーアーツでは魯山人納豆鉢なるものを販売している。

納豆を424回搔き回し易いおもちゃのようなものを作った。

424回搔き回すと自動的に蓋が開く仕掛け。

これはおもちゃか?

料理道具か?