籠清(小田原かまぼこ)本店

籠清本店の大正13年の建物

小田原の蒲鉾屋

小田原と言えば蒲鉾、魚の身を磨り潰して味付けをして形を整え、蒸した食べ物。

正月などの縁起物でもある紅白の蒲鉾は周知されている。

小田原の蒲鉾屋で有名なのは籠清と鈴廣の両巨頭、あちらこちらの売店で目にする名前だ。

籠清本店

久しぶりに籠清の本店へ行ってみた。

何年ぶりだろう?

店の作りが時代を感じさせて、色々な蒲鉾を販売しているので面白い。

季節によって変わる蒲鉾もある。

老舗

籠清(小田原かまぼこ)本店
籠清 本店

とても立派な古い建物だ。

街道から1本海側へ入った道にある。

真ん前に無料駐車場もあり観光名所の一つにでもなっているような感じだ。

入り口には今まで無かった建物の説明書きがあった。

籠清本店 建物紹介

張り紙

籠清本店 建物紹介
籠清本店 建物紹介
  • 建物 対象13年再築(築92年)
  • 大黒柱 一尺二寸四分(約38cm)
  • 看板 欅の一枚板使用 三井物産 初代社長 益田孝 翁 筆
  • 硝子戸 欅材の一枚硝子戸(現在では作れない)
  • 縁石 小松石
  • 神棚 手前 商売繁盛  奥 地元氏神様

と書かれている。

古い、昭和よりも前、92年前。

大黒柱 一尺二寸四分(約38cm)

籠清本店 大黒柱 一尺二寸四分 38cm
籠清本店 大黒柱 一尺二寸四分 38cm

大黒柱は店内に入ると直ぐに見つかる。

中央に黒く堂々と立っている。

太い、家の柱が楊枝に見える。

写真では大きさが解らないので店のお姐さんの手を添えてもらった。

これだけ太ければ少しぐらいの地震が来ても安心かも?

看板

籠清看板
籠清看板

これも大きい、タタミ一畳よりもでかい。

欅の一枚板使用ということは、どれだけ大きな欅を使ったのだろうか。

右から「か」「古」「清」と書いているようだ。

三井物産初代社長の益田孝氏が書いてそれを彫ったものだ。

硝子戸

欅1枚ガラス戸
欅1枚ガラス戸

欅材の一枚硝子戸(現在では作れない)

どこが一枚で出来ているのか?

1枚ガラス戸 現在制作不可
1枚ガラス戸 現在制作不可

横から見るとガラスが歪んでいる。

大きなガラスが作れないのだろうか?

欅1枚ガラス戸 下板
欅1枚ガラス戸 下板

戸自体は欅材を組み立てて作ってある。

艶の無さ、所々隙間と歪みがあり、古さを物語っている。

縁石

縁石 小松石
縁石 小松石

縁石は入り口、一枚硝子戸の前に敷きつめられている。

タイル状に見えるが立体的な形は判断できない。

小松石とは日本の代表する高級石材だ。

真鶴半島近辺で算出され、墓石に使用されたり、江戸城の石垣にも使用された石である。

神棚

神様商売繁盛
神様商売繁盛

手前の商売繁盛の神様は大黒柱と補助柱に挟まれるように祀られている。

榊がいけられている。

籠清本店 地元氏神様
籠清本店 地元氏神様

奥の地元氏神様はやや奥に祀られいる。

こちらはしめ縄だ。

ほぼ二つの神様は縦に並ぶように重なって見える。

こんなに近くで神様同士喧嘩しないのか?と思わず聞いてしまった。

もちろん繁盛しているのだから仲が良いに決まっている。

雨樋

籠清本店 雨樋
籠清本店 雨樋

雨どいの説明は無かった。

けれども銅で張られたこの雨どいも曰くがありそうだ。

ヤマ又の文字は雨どい職人の屋号を示しているのだろうか?

とにかく籠清本店の建物は高級品でお金のかかっている店舗ということが分かった。

大正末年の時代にもそれだけ威勢がよく商売繁盛の豪商だった証だ。

金額にするとどれぐらいになるのだろう。

蒲鉾は次回紹介しよう。




小田原蒲鉾の籠清本店は92年築の豪商店舗 468

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