海中での色

水深で変わるカラー

海に潜れば深度により色の見え方が違ってくる。

深く潜れば潜るほど当然光はすくなり、薄暗く深度40mでは黄昏時の明るさに変わってくる。

頭も窒素酔いのせいか幾分、フワーとしたような感じだ。

陸上では味わえない水中の深度における光の変化。

水深1~3m程度の浅い深度では、明るさや色の変化はほとんど感じない。

最初は赤

最初に変化するのは赤色だ。

深度5mで赤色は茶色に変化する。

自然界では深度5m以深で鮮明な赤い色を見ることは出来ない。

深度30mでの赤色は紫色に見える。

大深度は白黒の世界

ほかにも黄色は白っぽく見え、青と緑と白黒の世界に変わり、深度40m以深はほぼ白黒の世界に見えてくる。

この深度では他の色は感じない。

陸上に上がれば真っ赤な魚も深度40mでは黒っぽい魚に見え本当の色は判断できない。

植物にとっての水深

光合成で栄養

深度による明るさの変化は植物にとってはとても重要だ。

植物は太陽の光を受けて光合成をして栄養を作っているからだ。

光合成が出来ないような光の弱い水深では植物は生きていけない。

深度20mがリミット

関東近辺の海では水深20mを越す海で植物は生活できない。

水深20mを越える深度では光合成をするための光が得られないためだ。

もっと赤道近くの透明度の良い海なら日照時間も長く、20mより深い海でも光合成のできる光が届くため育つ植物もいる。

海で育つ3種類の植物

海に育つ植物は海藻(アルゲー)、顕花植物(根、花、種子を作る)、植物プランクトン(浮遊植物)の3種類に分けられる。

海で育つ植物は陸上と同じ育ち方をしない。

顕花植物

一般的な陸上の植物は種から根と芽が出て水と栄養分を根から吸い上げ光合成をしながら育ち、成熟すると花を咲かせ、雄しべの花粉が雌しと受粉し、実や種をつけ子孫を増やす。

陸上の植物と同じ育ち方をする植物は海にもいる、それが顕花植物と呼ばれる。

同じように根をはり花を咲かせる、アマモ(noodle grass)やスガモが顕花植物だ。

光合成をするために陸上と同じぐらい光が必要で深度0.3~3mの比較的浅い砂地に繁茂する。

植物プランクトン

植物プランクトンは浮遊性の小さな光合成をする植物だ。

光合成のため日中は水深の浅い水面近くに集まる。

海の生物の食べ物の源だ。

動物プランクトンのエサでもある。

海藻

海藻は形態は色々だが見た目には根や茎のようなものを持つが陸上植物のように根や茎で水や栄養分を吸い上げたりはしない。

海中は360℃上下水なので根で吸い上げる必要がまったく無い、ゆえに体全体で補給してる。

根は水底に体を固定するためにのみ存在し、専門的には根(ね)と呼ばず、陸上植物と区分けするために根(こん)と呼ぶ。

海藻に花は咲かない、雄しべや雌しべも作らない。

子孫繁栄は胞子に似たものや植物でありながら精子と卵で受精して育つもの、また両方の時期を過ごすものなど複雑だ。

3種類の海藻

この海藻も色で3種類に分けられる。

緑色、褐色、紅色

緑色の緑藻(りょくそう)、褐色の褐藻(かっそう)、赤色の紅藻(こうそう)の3種類だ。

色の違いと光合成する能力は関係が深い。

陸上の光がより強い深度の浅い3mより浅い水深に最も多いのが緑藻だ。

深度3~10m近辺に多いのが褐藻、更に深い5~20mに分布するのが紅藻となる。

必ずではないが大まかに深度による分布を分けられる。

参考に食べられる海藻を3種類に分けてみる。

緑藻

アオサ、アナアオサ、ヒトエグサ、アオノリ、クビレヅタ(海ぶどう)

褐藻

モヅク、ワカメ、コンブ、トロロコンブ、ヒロメ、ハバノリ、ヒジキ、アラメ、カジメ、クロメ、アカモク、ホンダワラ、オオバモク

紅藻

アサクサノリ、イワノリ、テングサ、トサカノリ、ムカデノリ、オゴノリ、エゴノリ、フノリ、ムカデノリ、カギイバラノリ、イボツノマタ、コトジツノマタ、ダルス

以上、深度によって其々に好みの光がある。

水中で生活する海藻、顕花植物、植物プランクトンらが生産する酸素は世界中の酸素の3分の2を作り出している。

とても偉大で貴重な植物たちだ。




海で育つ海藻は深度によって種類が決まっている 世界の酸素の2/3を作り出す 455

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