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アグン山噴火バリ島No,05 ムンジャンガンは漂流ゴミがいっぱい

ゴミだらけの海にダイビング

コーラルガーデン ムンジャガン

ムンジャンガンに到着したポイントはガネーシャが見える北側コーラルガーデン。

ここは10mより浅い場所がサンゴの発達した広いリーフになっている。

スノーケリングのためにボートでくるゲストも多い。

深度10mから沖は斜面になって急に深くなる。

深度40mぐらいまで斜面が続き、それ以深は砂地で緩やかに深度を増す。

このかけ上がり近くまでくると流れも強くなる。

夢を砕かれる海

なんだこの海?

凄いことになっている。

凄い量だ!

ゴミ、ゴミ、ゴミ・・・

あたり一面ゴミだらけ

なんだこりゃ~!

ゴミの正体はほとんどがビニール袋。

レジ袋のようなもの、チョコレートの袋、色も様々、派手な物から地味なものまで色々、コーヒー容器のカップや蓋、ストローやフォークまで、あたり一面漂流ゴミ。

何処から流れて来たゴミなのか?

ガイドのSliは言う。

「これみんな隣のジャワ島から流れてくる。」

東京湾夢の島を想い出す、ここは夢の海か?

風向きの具合か?

潮の流れの具合か?

今ここコーラルガーデンに漂流ゴミが集まっているようだ。

とにかく凄い!

海の中いっぱいゴミだらけ。

漂流ゴミがいっぱい

ボートを深度6mのパーマネントブイに係留。

スクーバダイビングの準備が出来たら夢の海へ飛び込む。

ゴミだらけの海へダイビング。

所どころサンゴにも引っ掛かり、私にも引っ掛かる。

偽物のクラゲが沢山浮遊。

カメや魚が誤認して食べてしまったら腸閉塞、多くの生物が苦しむ。

あまりのゴミの量に気分が悪くなる。

潜降すると直ぐ深い深度へ降りていく。

深度10mより深い水域にはゴミの浮遊物が少ない。

ゴミのない海へ

目立つ5本線の群れ

最初に気になったのはオヤビッチャの群れ。

体が青から黄色をおび、黒の5本線がある大きさ13cmほどのスズメダイの仲間。

かなりの数のオヤビッチャが水底近くで群れている。

オヤビッチャの群れ
オヤビッチャの群れ

この雰囲気は完全に産卵。

水底ではオスが岩を掃除してマイホームを作りメスを誘う。

岩の表面に卵を産みつけた後は他の魚に卵が食べられないように親が見守もる。

少しでも産卵場を離れると沢山のベラやチョウチョウウオ、ツノダシが卵を襲う。

親は懸命に近寄る魚を追い払う。

親は一日中ケンカ状態、相当な体力を使う。

それでもお腹がすくと中層に上がってプランクトンを捕食する。

すると直ぐに卵が襲われる。

バリ島のワニゴチと日本のワニゴチ

かけ上がりの棚の上でSliが呼ぶので行ってみる。

何を指差してるかというとワニゴチだ。

マゴチの仲間だけどワニのように大きな怖い顔をしている。

英語では crocodile flat head fish クロコダイルフラットヘッドフッシュと呼ばれる。

やはりワニ、見た目そのままの名前。

日本にも居る、ときより江之浦でも目にする。

バリ島のワニゴチはエリート

水底の砂や岩に疑色擬態で同化してまったく動かず、頭の上を通過する魚を待ち伏せ。

待ち伏せ漁を得意とする魚。

ワニゴチは体型と筋肉組織的にも早く泳ぎ続けることが出来ない。

画像で見てもサンゴのかけらなどに溶け込んでワニゴチが良くわからない。

色も水底ソックリ。

ここを通った魚は運が悪いと言うしかない。

けれど不思議、外の場所には小魚が沢山いるのにこの場所には小魚がいない。

食べ尽くしたからいないのか?

小魚には危険だということが分かるのか?

日本 熱海のワニゴチ

ちなみに今年の1月、熱海の伊豆山にいたワニゴチの画像がこちら。

砂地にいるせいか?

日本タイプのワニゴチだからか?

からだに付いているゴミのような皮弁は日本のワニゴチはあまりない。

バリのワニゴチは毛深いのか?

皮弁が口や体中に付いていて水底の石に同化している。

次はNo,6 アグン山噴火バリ島No06 ムンジャンガンの貴公子ゴシキエビの子11/25。