Contents

中国の巨額投資がモルジブに入り中国の軍事拠点に?

海と島が素晴らしいモルジブ

美しいモルジブの島々

モルジブインド洋に浮かぶ真珠のネックレスと呼ばれるモルジブ共和国

小さな島々が約1200もある。

サンゴ礁で囲まれた26の環礁。

全ての島がサンゴ礁と白い砂に囲まれ、そこには様々なトロピカルフイッシュが生息。

ハネムーンやダイバーにとっては特に人気の国。

人生に一度や二度は行きたい、天国の島。

それほどに美しい。

モルジブの産業

モルジブ

モルジブ共和国の産業はマグロとカツオを捕って輸出。

それ以外にはない。

大きな財源となるのが観光業。

最近は中国人の観光客が増えて何処の島も中国人が多い。

外国企業が高級リゾート施設を作り、その土地全てはモルディブ政府から最長99年間の貸借契約を結ぶ形態。

外国人が出資した費用で高級リゾートホテルを作り99年間の経営を認める。

雇用による労働が増え、観光により外貨が落ちる。

平等でない平等

中国の融資のため憲法修正

モルジブ憲法修正では外国人は10億ドル(約1140億円)以上を投資した土地について、その土地の70%が海を埋め立てた土地であることを条件に、無期限で土地所有が認められる。

どうやら中国の投資を受けるために急速に憲法を改めたようだ。

今までは外国人には土地の賃借しか認めなかった。

今後はモルディブのどこでも、外国人は自由に不動産を所有できる。

中国だけしかできない

世界の外国人に対して平等に見える憲法修正だが平等ではない。

1140億円以上を投資して土地の70%の海を埋め立てる財力と技術、道具を動かせるのは中国だけしかない。

既に中国による工事は進められ、埋め立てられている。

きっと大きな港を作る。

海洋生物が減っていく

モルジブ美しい海は埋め立てられ、魚は棲家を奪われる。

新しく出来た港には巨大な船が油と煙を撒き散らしながら入ってくる。

人間だけが暮らしやすい場所が増え、海洋生物が減っていく。

海の宝石のようなモルジブが変わっていく。

中国が投資してるのはモルジブだけではない

スリランカのコロンボ

インドの右下にある大きな島国であるスリランカ。

国内最大の都市コロンボに25万人が暮らす巨大な港湾都市を作るプロジェクトが進んでいる。

完成すれば東京ドームおよそ60個分の広さの土地になる。

中国の企業が1600億円を投資し、開発もすべて中国が担う。

ハンバントタ港も

そしてスリランカの南部にある町、ハンバントタに1540億円の中国の貸し付けにより港の開発が進められている。

年利は6%以上の高利。

ところが港を利用する船は1日に1隻ぐらいしかない。

融資の返済だけが重くのしかかる。

中国に対する債務は今、総額およそ9000億円に膨れあがる。

完済には400年かかるという。

運営権を1200億円で売却

債務の軽減と引き換えに、中国にハンバントタ港の99年間の運営権を今年1200億円で売却。

今スリランカ政府はハンバントタ港は中国の軍事拠点になることはないと言っている。

けれど99年もの間に情勢は変わるだろう。

中国から遠く離れたフィリピン沖の南沙諸島に軍事基地を作ってしまった中国。

時間をかけて隙あれば軍艦が着港することは考えられる。

海と島とサンゴ礁の素晴らしいモルジブもやがて無くなる。

軍事基地にならぬように祈るばかり。