昔の江戸前と今の江戸前 347

江戸前とは何処

江戸前とは

江戸前とは江戸の海で捕れた魚貝類のことだ。

昔は江戸城の真ん前の海、品川や芝、築地、鉄砲洲、深川、あたり

もう少し広く考えて羽田から江戸川河口あたりまで

現在の江戸前

現在では東京湾の入り口までを江戸前と呼んでいる。

三浦半島の剣先から房総半島の先端の洲崎を結ぶ東京湾全域

昔の江戸前は品川や芝、築地、鉄砲洲、深川で砂の浅瀬が広がる豊富な漁場だった。

埋め立てと汚染

人口が増え世の中が便利になるに従い浅い海岸は埋め立てられていった。

また、第二次世界大戦後は生活排水や工場排水で海は汚染され、水底にはヘドロが溜まり茶色い江戸前の海になった。

公害のために魚は減り、奇形魚が生まれ、昔の江戸前である東京都の海岸地帯や千葉県の東京湾奥部では魚を捕って食べることが出来なくなった。

昭和後期、漁の出来なくなった漁師の漁業権を国は買い取り、更に埋め立てが進められた。

今の江戸前

広範囲になった江戸前

魚貝類を水揚げ出来ることが出来なくなったため江戸前の範囲が広く考えられるようになった。

羽田から江戸川河口だった江戸前はやがて東京湾全体を江戸前と呼ぶようになった。

海の浄化

現在では東京の場合、生活排水とトイレの排水の90%を排水処理場で処理してから川や海へ放流している。

そのため30年ほど前から東京湾奥部の魚はかなり増え安全になってきた。

けれど東京湾奥部の魚を捕って食べる人は少ない、また漁をしても売りづらい。

東京湾奥部の魚は安心出来ないかもしれないが東京湾中部や入り口付近の魚は休むことなく続けて水揚げされてきた。

東京湾の魚

では、東京湾ではどのような魚貝類が捕れるのか

マハゼ、キス、コノシロ、メゴチ、ボラ、マルタ、スズキ、アナゴ、カレイ、アジ、サバ、マイワシ、カタクチイワシ、マゴチ、ウナギ、マダイ、サヨリ、イサキ、タチウオ、カンパチ、ブリ、ヒラメ、クルマエビ、シャコ、ワタリガニ、タコ、イカ、コウイカ、トリガイ、アオヤギ、アサリ、赤貝、海苔など

回遊性の魚もいるため、季節によって東京湾に入ってくるものもいる。

また東京湾入り口部の100mより深い深度にはこの他にも様々な魚がいる。

広範囲になった今の江戸前には豊富な魚貝類が生きている。




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