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アメリカオオアカイカで作るイカフライ

昔と何が違う

最近のイカフライ

最近、昔の美味しいイカフライにお目にかかれない。

近年食べるイカフライはイカの香りが少ない。

甘みも少ない。

肉厚がある。

食感は身の厚いイカという感じだがイカの味が少ない。

これはアメリカオオアカイカのイカフライ。

昔はスルメイカを捌いてイカたんざくにしたものを目の前でフライに揚げた。

イカの香りも良く身の肉厚もそんなに厚くはない。

あのイカフライをまた食べたい。

アンモニア臭

アメリカオオアカイカはスルメイカの形をした大型のイカ。

日本産のイカではない。

胴長1m以上、口は大人のくるぶし以上あり貪欲。

噛まれたら大変。

馬鹿でかいスルメイカならさぞや美味しいと思いきやアンモニア臭がする。

そのため最初にこのアンモニア臭の除去をする。

3日間塩水に漬けて、8時間流水し、さらに16時間真水に漬けてアンモニア臭を除去する。

食用にするには手間も時間も必要。

ゆえに味は無い。

臭いも少ない。

舌触りと歯ごたえの食感を楽しむ。

アメリカオオアカイカは大きなイカなので身も厚い。

アメリカオオアカイカの漁

メキシコやペルー、チリの漁師は日本人に漁を教わった。

日本から準備された大型のイカ釣り仕掛けを使いアメリカオオアカイカ漁をする。

釣り上げられた大きなアメリカオオアカイカが船いっぱいになると港へ帰る。

帰路移動中に船上でアメリカオオアカイカはナイフで捌かれ、内蔵を取り除き、1枚の白い肉布団のようになる。

内臓、目、口などはそのまま海へ投棄。

他の生物たちのエサとなる。

水揚げされた板状になったアメリカオオアカイカは検量後に大型冷凍庫で冷凍される。

量がたまると日本へ輸出。

水産会社によって日本へ輸入された冷凍アメリカオオアカイカは加工工場へ運ばれる。

加工品

そして以下のような食料品として加工される。

「イカフライ」

「シーフードミックス」

「イカステーキ」

「冷凍ロールイカ」

「イカの天ぷら」

ヒレを使った「イカの塩辛」

ソフトタイプの「乾燥フライ珍味」

「裂きイカ」

「くんせい」

「イカ入りのカップめん」

「タコ風のゲソ」

その他菓子の材料など。

加工品には産地を記名しなければいけない表示義務がない。

なので商品にはアメリカオオアカイカの取れた場所が一般には記載されていない。

加工会社によってはアメリカオオアカイカ、チリ産とイカの種名と捕れた場所を記載している会社もある。

アメリカオオアカイカを見分けるには

4つのポイント

加工されたイカ。

身肉の厚さは2~3cm。

食べても味や臭いは少ないかほとんど無い。

食感は身の厚いイカという感じ。

ロールイカのもうひとつ

ロールイカには日本産のソデイカも使われている。

ソデイカは水深50~400mに生息する大型のイカ。

アカイカ、タルイカ、セーイカとも呼ばれ大型のイカ釣り仕掛けで漁獲される。

九州~沖縄方面で多く漁獲。

肉は厚いがアンモニア臭は無い。

高級なイカとして取り扱われる。